【西武ライオンズ 今日の見どころ】中村剛也 史上14人目の450本塁打に王手
●山川 4試合連続本塁打なら4年ぶり自身2度目
【10日◇ファイターズ‐ライオンズ18回戦(札幌ドーム)18:00】
【ライオンズ球団通算5,000勝まで、あと8勝】
9回裏の悔しい逆転サヨナラ負けで、2位ホークスとのゲーム差が2.0に縮まったが、中村剛也が7号2ランを放ち、通算450本塁打と通算1,000得点の大記録に、それぞれ王手をかけた。
中村剛也の50本塁打ごとのペースを見ていくと、最も試合数を要したのが、じつは1号から50号までの363試合。プロ4年目だった2005年の交流戦でホームランを量産して、そのまま主力打者へ成長するのかと思いきや、2006、2007年と低迷。レギュラーに定着するのは2008年を待たなければならなかった。
その後は左ヒザと左肩のケガの影響で、わずか26試合の出場に終わった2013年こそ、4本塁打に終わったものの、それ以外は3試合に1本近いペースで本塁打を積み重ねてきた。
また300号から350号までの50本塁打を打つのに236試合とペースダウンしながら、350号から400号までに217試合と巻き返してみせたのも、並の打者ではなかった。
さすがに400号から450号までは、3年近くの歳月が掛かってしまっているが、一度打ち始めたときの量産体制は健在。先週から打ったヒット4本中3本が本塁打と、ホームランアーティストぶりを発揮している。
中村がこれまで449本塁打してきたうち、最多となる84本を打っている相手が、じつはファイターズ。きょう先発の上原健太からも、2020年にすでに1本塁打している。
日本プロ野球史上、これまでに300本塁打した選手は44人、400本塁打した選手は20人いるのだが、これが500本塁打となるとグッと少なくなって、王貞治、野村克也、門田博光、山本浩二、清原和博、落合博満、張本勲、衣笠祥雄、このわずか8人しかいない。
MLBでも通算500本塁打した打者に対しては「ファイブ・ハンドレッド・クラブ入りした」と特別な敬意をもって、その偉業が讃えられていると聞く。
中村剛也が目指すのはあくまで500号。450号は通過点なのかもしれないが、前日にサヨナラ負けした嫌なムードを、その美しい軌道の放物線で、キレイに拭い去ってもらいたい。
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