【西武ライオンズ 今日の見どころ】首位攻防 5試合勝ちのない高橋光成 カギは先制点
●ここ4試合続けて 先制点を与えている高橋光成
【16日◇ライオンズ‐ホークス15回戦(ベルーナ)18:00】
【ライオンズ球団通算5,000勝まで、あと6勝】
ゲーム差1.5で迎える首位攻防3連戦。ホークスのほうが残り試合が6多く、負け数もひとつ少ないことを考えると、ライオンズとしては悪くても2勝1敗で勝ち越したいところ。
カード初戦を託された高橋光成だが、6月24日のイーグルス戦で6勝目をあげたのを最後に、現在5試合続けて勝利がない。この5試合の防御率は2.29で、援護点(高橋がマウンドにいる間の、味方の得点を9イニング換算)が2.55。
相手先発のほとんどがエース級。リリーフ投手が打たれて高橋の勝ちが消えた試合もあったので、不運なのは確かだが、高橋のピッチングにも物足りなさを覚えてしまう。
というのは、この勝利のない5試合のうち4試合で、高橋のほうが相手先発より先に、失点しているからだ。チームとしては早い回に先制されて、常に追い掛ける展開になっていまい、試合の主導権を握れないでいる。
きょうのホークス先発の石川柊太と、今シーズンライオンズ打線は14 2/3イニング対戦して、1点も獲れていない。もし高橋が先制点を与えてしまえば、それがそのまま致命傷、決勝点になりかねない。
●現在6試合続けて 初回に先制点が入っているホークス戦
ライオンズとホークス、このカードは今シーズンここまで14試合して、先制したチームが勝利した試合が11度(ほかに0対0の引き分けが1度)。
試合途中で同点に追いついたり、再逆転したりするケースはあったものの、先制したチームが敗れたのは、5月17日の那覇で、9回表に平良海馬が5失点してしまったゲームと、直近の7月31日に、エンスが1点のリードを守れなかったゲームだけ。先制点がひじょうに重要な意味合いを持っている。
しかも14試合中9試合、5月18日からは6試合続けて、いずれかのチームが初回に先制しているのだ。初回の攻防が、試合の趨勢を握っている。
今後の優勝争いを大きく左右する大事な一戦。「先に1点を獲られたほうが負け」。そのくらいの心づもりで、高橋には1ヶ月半ぶりの勝利を掴みとって欲しい。