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【西武ライオンズ 今日の見どころ】球団17年ぶりルーキー二桁勝利に 武内は負けられない一戦

● 武内夏暉 残り2戦2勝で二桁勝利なるか

【23日◇ライオンズ-ファイターズ23回戦(ベルーナ)18:00】
前回16日の登板で“1-0”のプロ初完封、8勝目をマークした武内夏暉。おそらく先発の機会は、きょうを含めて残り2試合。ライオンズの新人投手では2007年岸孝之(現・東北楽天ゴールデンイーグルス)以来17年ぶりとなる二桁勝利を達成するためには、負けることのできない一戦になる。

ここまでチームが44勝88敗2分の借金44と、記録的な負け越しをしている状況にあって、8勝6敗と唯一勝ち越している先発投手が武内だ。

現在、隅田知一郎がチーム最多の9勝をあげているが、武内が並ぶか、抜くかをして、新人投手がチームトップの勝利数をあげるとなると、1999年に16勝をあげてパ・リーグの最多勝に輝いた松坂大輔以来となる。

この隅田と武内の両サウスポーには、二桁勝利の可能性が残されているが、もし、ふたりがそろって10勝以上をあげたなら、ライオンズでは08年の石井一久(11勝)と帆足和幸(11勝)、18年の菊池雄星(14勝)と榎田大樹(11勝)に次いで3組目。はえぬき左腕同士では初めての二桁勝利コンビの誕生となる。

●最下位チームからの新人王は加藤初、松沼博久ら過去13人

ライオンズから新人王(最優秀新人)が選ばれたなら、22年水上由伸以来17人目となる。最下位チームから誕生した新人王には、最近では18年田中和基(東北楽天ゴールデンイーグルス)、19年村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ)などがいる。

ライオンズでは1972年にシーズン47勝のうち、ひとりで1/3以上の17勝をあげた加藤初、同様に45勝中16勝をあげた79年の松沼博久が、チームが最下位に沈むなか新人王に輝いている。

●対戦成績12打数7安打の水谷 2被弾のレイエスに要警戒

きょうの相手、北海道日本ハムファイターズのなかでは、水谷瞬とレイエスに警戒が必要だ。水谷は武内との対戦成績が、12打数7安打の打率.583。これは武内と10打席以上の対戦がある打者のなかで、最も高い打率になる。

また、ここまで被本塁打が6本の武内だが、8月11日の同点2ランなど、そのうち2本がレイエスに打たれたもの。武内から複数のホームランを打っている打者はレイエスだけだ。

ファイターズの先発が、ライオンズ戦2勝0敗、対戦防御率1.11の山﨑福也だけに、きょうも打線の援護は期待薄だ。前回登板のように、完全試合やノーヒットノーランを狙うくらいの意気込みで、二桁勝利にぜひ王手を掛けてもらいたい。

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