【西武ライオンズ 今日の見どころ】本塁打王の山川 vs 被本塁打のない伊藤の「矛・盾」対決
●山川ノーヒットの4試合 チーム得点は1試合平均1.75
【17日◇ファイターズ‐ライオンズ15回戦(札幌ドーム)13:00】
9連戦のスタートが、今シーズン12度目のシャットアウト負けとなったライオンズ。今シーズンは投手陣がハイペースで記録している無失点勝利のほうが目立っていたが、2度の被ノーヒットノーランが象徴するように、無得点敗戦のほうも、じつはハイペースになっている。
昨シーズンは1年間で13試合だったのが、今シーズンは85試合を終えた時点で、すでに12試合。圧倒的な打力でリーグ優勝した2018年シーズンが7試合、19年シーズンが4試合しか無得点敗戦がなかったことを踏まえると、今シーズンの「打低」ぶりがうかがえる。
そんななかで、気掛かりなのが山川穂高の状態だ。7月12日マリーンズ戦から16日のファイターズ戦まで、現在4試合ノーヒット。出場4試合続けてヒットがなかったのは、今シーズン初めてのことだ。
この4試合で、ふたつの敬遠を含む6四球と勝負を避けられており、仕方のない部分があるのだが、今年のライオンズの攻撃は、ほぼ“山川頼み”。
その成績があまりに突出しているからこその現象なのだが、チーム総得点に占める打点の割合、チーム総本塁打に占める本塁打数の割合のいずれも、パ・リーグ6球団のなかで最も高いのが、山川なのだ。
その結果、山川がノーヒットに終わった、ここ4試合のチーム得点は2、3、2、0と、1試合平均2点に届いていない。
●唯一 開幕からまだ被本塁打のない伊藤
対するファイターズは現在7連勝中で、この間の失点が1、2、2、0、2、0、0。投手陣がすべて2失点以下に抑えている。この両チームの状況からすると、山川のバットが火を噴かない限り、きょうの試合もライオンズは、2点を獲るのがやっとかもしれない。
ファイターズの先発は、上沢直之と並ぶ二枚看板の伊藤大海。現在パ・リーグで規定投球回に到達している14投手のなかで、開幕から唯一被本塁打がないのが伊藤だ。つまり、パ・リーグで最もホームランを打っているバッター(山川)と、最もホームランを打たれない投手(伊藤)による「矛・盾」対決になる。
ちなみに昨シーズンの5月21日、ルーキーだった伊藤との初対決となった打席で、山川はホームランを打っている。
きょうこそ山川穂高の5試合ぶりの快打で伊藤大海を打ち砕き、好調ファイターズを止めたいところだ。