【西武ライオンズ 今日の見どころ】前回プロ初完封の隅田 きょうも完封なら球団史上初
●チーム8完投は 2017年以来6年ぶり
【17日◇ライオンズ‐イーグルス20回戦(ベルーナ)18:00】
‘新イーグルスキラー’今井達也の気迫あふれる完投勝利で、4位イーグルスとのゲーム差を「3」に戻したライオンズ。これで今シーズンの完投数は、両リーグ最多の8試合となった。
菊池雄星の移籍、多和田真三郎の退団以来、完投能力のある先発ピッチャーがいなかったライオンズ。チームの完投数が8に達したのは、2017年以来6年ぶりとなる。
きょう先発の隅田知一郎も、9日のファイターズ戦で自身最多の132球、プロ初完投を初の完封勝利で飾ってみせたばかり。さすがに試合後には「うれしいですが、ちょっと疲れました」とコメントしていたが、ひとつ大きな殻を破ることができたのではないか。
●プロ初完封からの2試合連続完封なら 球団初
先月髙橋光成がライオンズの投手では6年ぶりとなる2試合連続完封勝利を達成して、大きな話題を集めたが、もし隅田がきょうも完封勝利をして、プロ初完封からの2試合連続完封勝利となると、2021年タイガースの髙橋遥人以来。ライオンズの投手では球団史上初めてとなる。
また、前日の今井に続いての、チーム2試合続けての完投勝利となると、こちらは2013年5月5日、6日のファイターズ戦で、菊池雄星、十亀剣が相次いで完封勝利をして以来。10年ぶりになる。それだけ久しぶりに、先発投手陣に完投能力が備わってきたと言えそうだ。
隅田は今シーズン、イーグルス戦は4試合に登板して1勝2敗。なかでもフランコとの対戦成績が、5打数3安打3四球。しかも打たれた3本のヒットが、ソロ本塁打、二塁打、適時二塁打と、すべて長打と、かなり苦手にしている。
この3連戦では、おととい(15日)が1安打1打点。きのう(16日)は出場機会のなかったフランコだが、隅田にとっては最も警戒すべきバッターと言えそうだ。
前回7月30日のイーグルス戦は、今シーズン最短の4回途中4失点で降板したものの、味方の守備の乱れに足を引っ張られたのも事実。特に失点につながるエラーを2つ犯した佐藤龍世には、きょう出番があれば、あのときの借りを返すような、攻守に渡る活躍を期待したい。
●中村剛也 田中将大からの3戦連発なるか
イーグルス先発の田中将大は、好投する試合と大量失点する試合を、このところ交互に続けている。順番からいくと、きょうは好投する日になるのだが、以前にも紹介したように、ライオンズには田中から通算最多の9本塁打をしている中村剛也がいる。
今シーズンの対戦も4打数3安打2本塁打と、中村が圧倒している。
きょうの結果次第で、イーグルスとのゲーム差を「2」にするか、「4」に戻るか。クライマックスシリーズ争いに加わるためには、どうしても負けられない一戦だ。
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