【西武ライオンズ 今日の見どころ】今井イーグルス戦14連勝なるか 鈴木大地・辰己・小郷の打順に注目
●同一カード14連勝は 球団では工藤公康以来
【13日◇イーグルス-ライオンズ14回戦(楽天モバイル)16:00】
まだオールスター前にも関わらず、借金は30に膨らんだ。開幕79試合での借金30到達は、球団史上最速。つまり今年のライオンズは、1950年の球団創設以来「史上最弱のライオンズ」になる。
7月はここまで1勝7敗。打順1番に入った源田壮亮が全試合でヒットは打っているものの、得点につながらない攻撃は相変わらずで、1試合平均2.25得点、ホームランは東京ドームの福岡ソフトバンクホークス戦で、西川愛也が打った1本だけだ。
5連勝中だったルーキー武内夏暉で連敗を止められなかったいま、東北楽天ゴールデンイーグルス戦13連勝中の今井達也で、きょうの試合を落とすようなことがあれば、すがるモノが何ひとつ無くなってしまう。
ライオンズの投手による同一カードの最長連勝は、稲尾和久が近鉄パールス・バファロー戦で記録した22連勝だ。これは同じチームを相手にしたNPBの連勝記録にもなっている。
それに次ぐのが、工藤公康が89年から4シーズンに渡って、福岡ダイエーホークス相手に達成した14連勝。きょう今井が勝てば、この工藤に並ぶ、同一カードの連勝記録になる。
連勝中の両投手の投球内容を比較すると、工藤は14勝のうち6勝が、完封を含めた完投勝利である一方で、救援勝利も3つ含まれている。今井のほうは完投勝利こそ2試合だけだが、全試合で6イニング以上を投げて、すべて2失点以下に抑えている。
連勝期間中の防御率は、工藤の2.56に対して、今井は0.86。より相手打線を圧倒して、苦手意識を植え付けているのは、今井のほうだと言えそうだ。
●対今井 辰己・鈴木大・小郷を上位に並べてきたイーグルス
ただ、イーグルスのほうも、ただ手をこまねいているワケではない。以前にも紹介した(山形で26年ぶりの公式戦 イーグルス戦13連勝で 今井が雄星に並べるか)ように、今シーズン鈴木大地が11打数5安打1打点と、今井をよく打っているほか、小郷裕哉が11打数4安打、辰己涼介が10打数3安打2打点と、今井に対して結果を残している。
イーグルス戦で今井が許した19本のヒットのうち、この3人だけで12本を打っているのだ。
そのため前回6月28日の対戦で、今江敏晃監督は1番辰己、2番鈴木大、3番小郷と、この3人を上位に固めて打順を組んできた。すると初回にいきなり1死1・2塁のチャンスをつくったのを始め、たびたび得点圏に走者を進めて、今井を苦しめることに成功した。
おそらく、きょうもこの3選手と今井との対決が、試合の行方を左右することになりそうだ。今江監督がどのような配置をしてくるのかにも注目したい。