【西武ライオンズ 今日の見どころ】光成 完封一番乗りで松坂と並べるか
●ノーヒットノーランされた次戦は4勝1敗
【13日◇ライオンズ‐イーグルス6回戦(ベルーナドーム)18:00】
ホークス東浜巨の快投の前に、なす術なく。わずか97球でのノーヒットノーランを許したライオンズ。2000年6月20日に近鉄バファローズのエルビラにやられて以来、球団22年ぶりの屈辱となった。
ライオンズは過去ノーヒットノーランを5度されてきたのだが、その次の試合の戦績をみると4勝1敗。1976年10月10日、ダブルヘッダーの第1試合で、ロッテオリオンズの八木沢荘六に抑えられたときは、さすがに尾を引いたのか、続く第2試合にも敗れてしまったが、それでも9安打4得点している。ノーヒットノーランを喰らったからといって、次の試合まで打線がダメージを引きずった様子は見られない。
ただ1995年7月5日、ファイターズの西崎幸広にノーヒットノーランされたときは、じつはその前日4日に、同じファイターズのグロスを相手に、1回表1死から安部理が打った内野安打1本だけの、1安打完封負けをしていた。このときのチーム2試合での合計1安打は、プロ野球最少記録だ。
さらにノーヒットノーランされた翌日6日、近鉄バファローズ戦の1回表もヒットはなく、結局このときのライオンズ打線は、4日の2回表から6日の1回表まで、18イニング連続でノーヒット。こちらもプロ野球ワースト記録になっている。
今回のライオンズは、東浜にノーヒットノーランされる前の試合、8日ファイターズ戦の8回裏を三者凡退で終えており、現在10イニング連続ノーヒット中。妙なプレッシャーを感じる前の、早めの1本が欲しいのは間違いない。
●光成 25イニング連続無失点中
相手は今シーズン初の連敗と小休止したものの、首位を快走するイーグルス。迎え撃つ高橋光成は、4月15日バファローズ戦の5回裏から、現在25イニング連続無失点中。6日の記事(無失点続く高橋 最多本塁打の日ハム抑え 貯金なるか)でも紹介したが、これは高橋にとって自己最長の連続無失点となる。
もし、あと9イニングを無失点に抑えて、イニングを34まで伸ばすと、2005年の松坂大輔に並ぶ球団歴代6位タイとなる。
今シーズンすでに、8試合の無失点勝利があるライオンズだが、まだ1人で9イニングを投げ切っての完封勝利した投手はいない。高橋光成にはチーム完封一番乗りで、偉大なるエースと肩を並べてもらいたい。