【西武ライオンズ 今日の見どころ】中村剛也 前人未踏の2000三振にあと2
●「4番・中村剛也」の試合は7勝3敗
【26日◇マリーンズ‐ライオンズ5回戦(ZOZOマリン)18:00】
昨シーズン2勝10敗と大きく負け越していたZOZOマリンで、きのう(25日)は1回表に先制2ラン。4番の中村剛也がチーム全体に勇気をもたらす一発をレフトスタンドに運んでくれた。
今月10日に山川穂高が離脱してから、中村が4番に入った10試合でチームは7勝3敗。中村本人の成績も、4番で先発出場したときは打率.359、4本塁打、9打点。それ以外で出場したときの成績を、遥かに上回っている。
●出場1,970試合で 歴代最多の通算1,998三振
山川不在を補って余りある活躍をみせている中村剛也は、現在通算1,998三振。日本球界初の2,000三振まで、あと2と迫っており、早ければきょうの試合で到達する可能性がある。
入団2年目の2003年9月28日、1軍デビュー戦となった試合で、ファイターズの先発ミラバルから見逃しでプロ初三振をして以来、きのうまでに1,970試合に出場、7,696打席で1,998三振だから、1試合にひとつ以上、3.85打席に1三振してきたことになる。
●中村が最も多くの三振をした相手投手は 則本昂大
投手別だと、これまでに中村が最も多くの三振をしてきたのは、イーグルスの則本昂大で、95打席対戦して36三振。2.64打席に1三振してきた計算になり、さすがは5年連続の奪三振王といったところだ。その則本を筆頭に、中村が通算20以上の三振をしてきた投手は、以下の8人になる。
通算の対戦打席が最も多い金子弌大をはじめ、100回前後対戦してきた投手の名前がズラリと並ぶなか、ひとり異質な存在が大谷翔平だ。中村剛也との対戦回数は43打席しかないのだが、三振が21。ほぼ2打席で1個の三振を奪っていた。
だが、中村のほうも負けてはおらず、大谷からは通算4本塁打。そのうち1本は自身の通算300号となる記念のアーチだった。2打席の1度の三振と引き換えに、およそ10打席で1本の確率でホームランを打っていた。
NPB時代の大谷翔平は、5シーズンで24本の被本塁打があったのだが、最も多くのホームランを打たれたバッターが中村剛也だった。まさにホームランか三振かの真っ向勝負を、ふたりは繰り広げていたのだ。
ちなみに、きょうのマリーンズ先発の小島和哉とは、昨シーズンまでに通算31打席対戦して、打率.308(26打数8安打)、0本塁打、5三振となっている。
以前にも紹介したが、野武士軍団時代のレジェンド、ライオンズOBの豊田泰光は「フルスイングはバッティングの原点」「三振が多いのは強打者の勲章」だと語っていた。
天候が気掛かりだが、はたしてきょうの試合で、中村剛也に新たな勲章が加わるだろうか。