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【西武ライオンズ 今日の見どころ】渡邉勇太朗 ”師匠”にベルーナドームで再会

●内海哲也の「一番弟子」と呼ばれた渡邉勇太朗

【1日◇ライオンズ‐ジャイアンツ2回戦(ベルーナ)14:00】
今シーズン3度目の先発となる渡邉勇太朗だが、過去2試合で計11イニングを投げて、三者凡退に抑えたイニングは1度だけ。常にランナーを置きながらの投球を続けつつ、失点は最小限にとどめて、どうにか先発の役割を果たしている。

今シーズンの1勝目が欲しい渡邉にとって、大きなモチベーションになりそうなのが、読売ジャイアンツの内海哲也投手コーチの存在だ。

内海がジャイアンツから移籍してきた2019年に、渡邉勇太朗はドラフト2位でライオンズ入り。2年目のオフからは志願して、内海の自主トレに帯同したり、心に刺さった内海からの言葉を、逐一ノートに書き留めたりするなど、いつしか「一番弟子」と言われるほどの関係になっていった。

22年9月、内海が引退発表した記者会見に、渡邉がサプライズ登場。「プロ野球人生をスタートした瞬間に、内海さんに出会えていろんなことを教えてもらった4年間が自分の人生において一番の財産です」と、惜別の手紙を涙ながらに朗読したほどだ。

そんな存在が、相手ブルペンから観ているのだ。恥ずかしいピッチングをするワケにはいかない。渡邉にはジャイアンツ相手の今シーズン初勝利で、内海コーチへの“恩返し”を期待したい。

●プロ初登板の又木 イースタンのライオンズ戦では4失点

ジャイアンツはドラフト5位ルーキーの又木鉄平が、プロ初登板初先発。東京情報大で4年間で通算15勝をあげ、社会人野球の日本生命に3年間在籍した、25歳のサウスポーだ。

イースタンでは、ライオンズ戦に4月30日の1試合だけ登板。先発して6回9安打4失点。滝澤夏央が3打数2安打2打点している。

                                 丸数字は打点

また、同じ関西地区の社会人野球経験者である児玉亮涼は、大阪ガス時代から対戦がある。

ジャイアンツの新人で、これまでプロ初登板初勝利した投手は14人。直近では、昨年5月21日に先発した松井颯が、中日ドラゴンズ戦で初勝利をあげている。

交流戦で初登板初勝利をした新人投手は意外に少なく、06年ダルビッシュ有、19年吉田輝星(いずれも北海道日本ハムファイターズ)、07年大隣憲司(福岡ソフトバンクホークス)、16年青柳晃洋(阪神タイガース)の4人だけ。まだジャイアンツにはいない。

●ライオンズ相手に初登板初勝利した新人は過去11人

反対にライオンズを相手にプロ初登板をして、初勝利をあげた新人投手は、これまでに11人。一昨年7月7日にオリックスバファローズの椋木蓮に6回無失点と抑えられ、記念の1勝を献上したのは、まだ記憶に新しい。

今シーズンのルーキーで、すでに1軍デビューした投手は全部で13人。武内夏暉と松本健吾(東京ヤクルトスワローズ)のふたりが、初登板で初勝利をあげている。

いまのライオンズ打線に「プロの洗礼」を浴びせるほどの力量はないだろう。相手がデビュー戦のルーキーであろうと、必死に1点をもぎ取りに行ってもらいたい。

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