【西武ライオンズ 今日の見どころ】対山川 12球連続カーブの瀧中と 4カ月ぶりの再戦
●山川に12球カーブを続けた 瀧中&炭谷バッテリー
【20日◇ライオンズ‐イーグルス24回戦(ベルーナ)18:00】
岸孝之が「コンディション的に、今回の登板は難しかった」(石井一久監督)ために登録抹消。イーグルスは、14日にイースタンのベイスターズ戦で7イニング投げている瀧中瞭太を、中5日で先発にもってきた。
瀧中といえば、思い出されるのは5月13日、山川穂高相手にみせたピッチング。炭谷銀仁朗とのバッテリーは、第1打席から第3打席まで、12球続けてカーブを投じる異例の配球で、当時絶好調だった山川を抑えにかかった(結果は2打数0安打1四球)。
この後しばらく、他球団のバッテリーにも、山川に対するカーブ攻めが波及するほど、この対決は大きなインパクトを残したのだった。
瀧中が1軍のライオンズ戦に登板するのは、この試合以来。山川の打撃の状態がまったく異なるのだが、4ヶ月ぶりの対戦で、はたして瀧中がどんな球種を選択するのか。第1打席の1球目から注目だ。
●浅村猛追の打点王争い 最大12差が1差に
その山川と打点王を争う浅村栄斗が、19日の試合の延長11回表の決勝ソロで、83打点に。トップ山川と1打点差となった。
シーズンの開幕直後、山川の戦線離脱があったため、4月が終了した時点では、浅村が22打点で、19打点の山川をリードしていたが、5月8日のファイターズ戦で、5打点をあげた山川が、浅村の上を行く。
その後、両選手が並んだり、一時的に浅村がリードしたりはあったものの、コンスタントに打点を積み重ねた山川が8月28日の時点で、浅村に最大12打点差をつけていた。
だが、そこから山川が大失速、9月の16試合で13打点をあげている浅村が猛追して、ついに1差となった。
ライオンズよりイーグルスのほうが、残り4試合多い。いまの山川の状態が続くようならば、大逆転で浅村が、ライオンズ時代の2013、18年に続く、3度目の打点王に輝く可能性は充分ある。
このイーグルスとの連戦でも、12打数1安打と絶不調の山川だが、それでも勝利のためにできることはあるはず。少なくとも、二塁送球を高投して、牽制に誘い出されたランナーの盗塁を許したり、一塁ゴロでベースを踏み損ねたりといった、ガッカリするようなミスは避けてもらいたい。
ついに連敗が7まで伸び、最大10あった貯金が霧散。6月24日以来の、勝率5割となった。クライマックス・シリーズ進出の可能性も、日に日に小さくなっている。
振り返れば、開幕直後に山川と森友哉の負傷離脱が重なり、7連敗から始まったシーズンだった。このまま沈む一方だと、7連敗で始まり7連敗で終わったシーズンだった、と言われかねない。
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