【西武ライオンズ 今日の見どころ】球団初の楽天生命パーク8連勝に 19イニング無失点中の與座が登板
●楽天生命パーク8連勝なら 球団史上初めて
【13日◇イーグルス‐ライオンズ19回戦(楽天生命)18:00】
【ライオンズ球団通算5,000勝まで、あと7勝】
中村剛也の通算450本塁打に、山川穂高の4試合ぶりのホームラン。今シーズン最良と言える今井達也の好投もあり、札幌での停滞感を仙台で払拭。2位ホークスとのゲーム差は1.5に広がった。
これで楽天生命パークでは、6月24日から7連勝となった。楽天生命パークでの7連勝は、2018年5月4日から8月11日に記録して以来、4年ぶりだった。もし、きょうの試合に勝利して、同球場でライオンズが8連勝となると、2005年にイーグルスが創設されてから、初めてのことになる。
さらにさかのぼって、ロッテオリオンズが県営宮城球場を準本拠地、あるいは本拠地として使用していた時代を振り返っても、ライオンズが仙台で8連勝したことはなく、きょうの試合に勝つと、球団史上まったくの初めてになる。
●19イニング無失点の與座海人 イーグルス戦も2戦2勝
そんな新記録の懸かった試合のマウンドに上がるのは、與座海人。前回登板はリリーフが逆転を許して、白星こそ付かなかったものの、マリーンズ相手に7回を無失点。7月18日ファイターズ 戦の3回裏から19イニング連続無失点と、抜群の安定感を誇っている。
イーグルス戦に関しても、今シーズン2戦2勝。いずれも楽天生命パークで登板して防御率1.42と、先発投手の役割をしっかりと果たしてくれている。
特筆すべきは、フライアウトの多さだ。イーグルス戦2試合で合計38アウトを奪っている與座だが、内野のライナーを含め、およそ63.2%にあたる24アウトが飛球によるもの。
下手投げ独特の浮かび上がる球道で、高めを効果的に使う「フライボールピッチャー」ならではの特長が、イーグルス戦では存分に発揮されている。
台風8号の接近に伴う天候が、やや気掛かりではあるが、今シーズンのイーグルスとの対戦成績は、12勝5敗1分。きょう勝てば、このカード2年ぶりの勝ち越しを、早々と決めることになる。
チームトップの8勝をあげている與座は、現在パ・リーグハーラートップの山本由伸(バファローズ)との差が、わずか2勝。いまの與座なら自身初の二桁勝利はもちろん、その先のタイトルも充分に狙える位置にある。