【西武ライオンズ 今日の見どころ】2週間前の再戦 前回は中村剛也が2000三振直後に460号
●光成対藤平 前回の投げ合いは 藤平に軍配
【13日◇ライオンズ‐イーグルス8回戦(ベルーナ)14:00】
きょうの先発、ライオンズ髙橋光成とイーグルス藤平尚真はちょうど2週間前の4月29日、球場も同じベルーナドームで投げ合ったばかり。
試合前の時点では開幕3連勝していた髙橋だったが、この日は鈴木大地の1号ソロを皮切りに、4回までに5安打3四死球5失点でK・O。藤平がプロ7年目で初めて、ライオンズ相手に勝利投手となった。
ただ、この試合の主役は中村剛也だった。4回裏の第2打席で日本球界前人未踏の2,000三振を喫したが、5回裏にまわってきた次の打席で、レフトポールに直撃する6号2ラン。通算460本目となるホームランを打ち、長距離打者の矜持を感じさせた。
その後も2本積み重ね、パ・リーグトップだった8本塁打の杉本裕太郎(バファローズ)に追いついた。1988年の門田博光(南海ホークス)以来となる40歳のホームラン王も現実味が増してきている。
●40歳シーズンでの二桁本塁打は過去26人
5月2日の原稿(中村剛也 きょうの本塁打で並ぶ ふたつの球団最年長記録)でも紹介したが、シーズン8本塁打は2003年の伊東勤と並ぶ、40歳シーズンのライオンズ日本人選手最多タイになる。
過去40歳のシーズンに二桁本塁打した選手は26人。もし、きょうの試合で中村が1試合2本の「おかわりホームラン」をすれば、2017シーズンに18本塁打した福留孝介(ドラゴンズ)以来。ライオンズの日本人選手では初めてになる。
ホームランか三振か。2週間ぶりとなる藤平との再戦で、どんな攻防が観られるだろうか。
前回の試合で、藤平の前に髙橋光成が敗れて以降、ライオンズは2勝9敗1分と大失速しており、借金は今季最大の3にまで膨らんだ。髙橋にとっては雪辱のマウンドになる。前日(12日)の試合が延長12回におよび、投手9人を継ぎ込んだだけに、きょうはエースの役割として長いイニングを、できれば最後までひとりで投げ切ることが求められる。
●きょう敗れると 7カード続けて勝ち越しなし
4月21日からのバファローズ3連戦から、現在ライオンズは6カード続けて勝ち越しがない。もし、きょうの試合に敗れると、この3連戦の勝ち越しがなくなり、連続の勝ち越しなしは7カードに延びることになる。
昨シーズンの終盤戦、優勝争いから脱落する7連敗を喫した前後で、8カード勝ち越せなかったことがあったが、開幕から2ヶ月経っていない時期では2016年に4月中旬から、10カード続けて勝ち越しがなかったことがあった。結局この年は5月から1度もAクラスに浮上することなく、4位でシーズンを終えている。
山川穂高の件もあり、チームは早くも正念場を迎えている。ここで歯止めを掛けないと、残り100試合以上をBクラス争いに甘んじることになる。
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