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【西武ライオンズ 今日の見どころ】武内  交流戦初登板初先発初勝利なら 球団初

●交流戦初登板初勝利した新人は 07年野上だけ 

【30日◇ドラゴンズ‐ライオンズ3回戦(バンテリン)18:00】
ルーキー武内夏暉が交流戦初登板。前回登板19日の福岡ソフトバンクホークス戦では、完封勝利目前の9回裏に左脚を攣りマウンドを降りることに。急遽の登板となったアブレイユが逆転サヨナラ負けを許す、野球の怖さをあらためて思い知るゲームになった。

交流戦がスタートした2005年の涌井秀章を筆頭に、これまで07年岸孝之、16年多和田真三郎、22年の佐藤隼輔などの新人投手が、セ・リーグの球団を相手に勝利しているが、交流戦最初の登板で勝利をあげたライオンズのルーキーは、09年5月20日中日ドラゴンズ戦の野上亮磨ひとりしかいない。

ただ、このときの野上はリリーフ登板。打線が10回裏に中島裕之(現・宏之)のタイムリーでサヨナラ勝ちしたことで、プロ初勝利をあげていた。今年で20年目(19回目)になる交流戦だが、まだ最初の登板で先発勝利をあげたルーキーが、ライオンズにはいない。

1勝1敗で迎える3連戦の3試合目。カード勝ち越しの懸かった3戦目を任されることになった武内が、交流戦初登板初勝利することができるだろうか。

●昨年の交流戦では完投勝利 柳はライオンズ相手に2戦2勝

昨シーズンの交流戦のときにも紹介した(交流戦ビジター苦手の柳が ベルーナドーム初登板)が、ドラゴンズ先発の柳裕也がルーキーイヤーだった17年に、プロ初勝利をあげた相手がライオンズ。

それ以来、6年ぶり2度目となった昨シーズンのライオンズ戦では、渡部健人のホームランなどで2点こそ失ったものの、9回123球4安打無四球で、危なげなく完投勝利。対ライオンズは2戦2勝となった。

おそらく今回もライオンズ打線は手を焼くことになるだろう。きのう(29日)同様、1点が明暗を分ける試合になる可能性が高い。

●2カード連続の勝ち越しなら およそ2ヶ月ぶり

きょう勝てば、先週末のオリックスバファローズ3連戦に続いてのカード勝ち越しになる。ライオンズが2カード続けて勝ち越すのは、今シーズンの開幕カードだった東北楽天ゴールデンイーグルス戦から、3カード続けて2勝1敗で勝ち越して以来。およそ2ヶ月ぶりになる。

できれば大型連勝をするのに越したことはないが、まずはこうやって、借金をひとつずつ返していくことが重要だ。

武内が勝てば、ライオンズの新人で初めての、デビューからの先発4連勝になる。柳裕也と堂々渡り合って、普段パ・リーグの試合を観ないセ・リーグファンや解説者たちを驚かせてもらいたい。

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