【クラウドファンディング】手札をドラフトするトリックテイキング「マウンテンフォトグラファー」の魅力について、ゲームクリエイターの新澤大樹さんに聞きました。
ご支援、ありがとうございます!
CAMPFIREでクラウドファンディングを行っている「手札をドラフトするトリックテイキング「マウンテンフォトグラファー」」について、数多くのトリックテイキング作品を発表している新澤大樹氏にお聞きしました。
── 「マウンテンフォトグラファー」を遊んでみて、最初にどういう感想を持ちましたか?
新澤大樹「とても丁寧に作られたゲームだと思いました。前半の手札を構築していくフェイズが楽しいですね。手札を選んでつくるゲームは、この段階が重要になります。ここにゲームの半分くらいの面白さがつまっていると言ってもいいくらい。そのあと、予想してカードをプレイします。ここにもいろんな楽しみが詰まっていて新鮮でした」
── ゲームシステムとしての魅力はどんなところですか?
新澤 「まず手札を構築していくドラフトフェイズがあります。このとき、表向きの3枚ずつの組み合わせを順に取っていきます。普通のトリックテイキングでは裏向きで配って、それを手札にしますね。このゲームは、順に選んでとっていくので誰が何を持っているか、わかった状態でスタートします。3枚ずつというのもうまくできています。数字のカードと特殊効果のあるカードが混ざっているのでどれを取っていくか悩ましくなるんです。
手札ができたら、自分の点数を予想するビットフェイズです。
ここでできることは「誰よりも低い点数を獲得する」「2番目に高い点数を獲得する」「予想をしない」の3つ。成功すると追加得点がもらえます。予想が外れても減ることはないという点と「予想をしない」場合は少ないけど無条件で追加点が入るという点が、戦略を練るうえでとても重要になってきます。
あと、予想は伏せて行います。誰がどういう予想をしているかはわからない。例えば、みんなが自分は「一番低い点数」だと予想していると、みんな得点を取りたがらないことが起こる。けど、それは取りたいけど取れないのか、狙って取れないのか、みたいな探り合いが起こります。ゲーム中にそれぞれのプレイヤーの狙いがわかるような瞬間があって、それがマウンテンフォトグラファ-の大きな醍醐味のひとつです。
トリックテイキングはカードで語り合うゲームだと思います。一見すると数字や色のカードを出しているだけなのに、会話が成り立っているかのような錯覚が起こる。狙いがわかるとこの部分をより強く感じることができます。いいトリックテイキングの特徴ですね。
他にも、いろいろな試みがあって、最初にも言いましたが、全体的にすごく丁寧に作り込まれている印象を持ちました。ルールの組み合わせ方が絶妙です。あまりこういうそれぞれのルールがちょうどよく作用しているいいトリックテイキングはないんです。」
──これから「マウンテンフォトグラファー」をプレイするひとに一言お願いします。
新澤「堅実なプレイで点数を重ねることもできるし、ビットによる追加得点で勝ちを目指すこともできる。相手の出方を見ながら、自分がどういう戦略で戦うかを途中で変えることもできる。とても面白いトリックテイキングですので、まずは、一度やってみて欲しい! 一度やったあと、2度目のゲームで最初の手札を選ぶところが、より悩ましくなって、楽しさが増します。とても、おすすめです」
──ちなみに、クリエーターのダニエルさんはどんな方ですか?
新澤「直接会ったことはないですがオンラインでやりとりしました。日本が好きで、日本の古い色彩図鑑を大切に持っていると言ってましたね。ダニエルは、自分で絵も描けるし、ゲームデザインもできるし、他のクリエーターのゲームをプロデュースもしていて、すごく多才で聡明な人だと思います。あと、勉強熱心ですね。これからアメリカで日本のトリックテイキングをリメイクしていく計画もあると聞いています
何度も言いますが、仕事が丁寧なひとです。彼の作ったゲームを遊んでもらえると分かると思います。すごく計算して作っているんじゃないですかね。本人に聞いたら、そんなことないというかもしれませんが(笑)
ぜひ、日本のユーザーにダニエルのこと、「マウンテンフォトグラファー」のことを、知って欲しいです」
──ありがとうございました!
クラウドファンディングの詳細につきましては、下記のサイトをご確認ください。
今後も、ボードゲームのクラウドファンディングの詳細につきましては、このnoteの連載や双子のライオン堂のSNSでお知らせしていきます。
引き続き、ご支援、フォローなど、よろしくお願いします!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?