SoundsGood / Kirin
【カテゴリー】イヤホン用交換ケーブル
伊藤屋国際さんのオリジナルブランド「SoundsGood」の7周年記念モデル(継続販売)である漆黒のケーブル「Kirin」。2024年7月25日に販売開始されたたが発売と同時にバカ売れしている様だ。伊藤屋国際さんもXで「販売初日の午前中でAmazonでの売り上げ額が歴代レコードを更新しそうな勢い」「1ヶ月分の在庫の半数が一日で売れておりました…」等のポストをしていた。
発売と同時にすぐに買ったがまだ到着していないというそこの君。音を聴かずレビューも見ずにポチッただろうが、何も心配する事はない。こいつは
単結晶銅を8芯、銀メッキ無酸素銅を8芯、計16芯で編み込まれた満足いくであろうケーブルだ。
メーカーコンセプトは「外観、音質の両面であらゆるイヤホン/イヤーモニターとのアンマッチを起こしづらい製品を目指し「究極のスタンダード」として開発した」との事。
販売リンク
3.5mm: 2pin/MMCX/qdc 3タイプ
4.4mm: 2pin/MMCX/qdc 3タイプ
(リンクはAmazonアソシエイト。小遣いくれー)
価格
Amazonでの初出の価格は4,280円。2024年7月31日までの初売りセール15%引きで3,638円。
リケーブル用ケーブル(日本語あってる?)は2,000円前後からあるが、イヤホン付属のケーブルから交換して効果を実感できるのがこの価格帯からが顕著だ。3,000円くらいでも良いケーブルはあるがどうしても「セールでその価格」という感じになりがち。本商品については定価で4k切ってくれたらさらに買いやすかったとは思うが、実際手にしてみるとこの価格でも納得感はある。
Kirinは広い層が満足でき得る良ケーブル
KZ&Angelears Libra Hi-Rez Ver.で聴いてみた。こいつは低価格でありながら非常にバランス良く鳴るので初物ケーブルを試すのに具合が良い。ひとつ買っておいていいぞw
繊細でまずまず解像度高いLibraだが、一聴して「あ、あれ?なんでこんな元気なの?君どうしちゃったのやる気出して」
ミッドが少し強く出る。ボーカルにも良いがギターが冴えるなこれ。ハイはやや優しくなる。ややだが。音量上げた時に刺さるイヤホンはKirinと合わせると良さを削がずに刺さりが減りそうだ。ローは大きな誇張はない。というかこのケーブル自体が変なf特の誇張が感じられない。いいぞこいつは。
データに基づいたものでなく感覚的な表現で申し訳ないが、最初に書いた通り元気よく鳴るという印象だ。ローミッドからミッドが持ち上がるので各パートの量感が増すためにこう聴こえる様だ。これ、Libraの様な安価なイヤホンに付属するケーブルからリケーブルしたら、慣れない人はびっくりするかもしれん。「化けた!」と。俺はこの表現大嫌いだがw
何かをちょっと変えたくらいで化ける様なものは、もともと大したものではない。もしくは表現が大袈裟。化けるってのはもっと根本的な存在がだな…(また脱線)
セールで4k切って買えるケーブルとしては俺には何の不満もない。もし君の手持ちのイヤホンと相性が悪かったとしても必ず合うものがある。どうせこの後もあれこれイヤホン買うんでしょ?w
欲を言えば定価で4k切って欲しかった。そうなればリケーブル界の大定番になれるポテンシャルはある。販売元の伊藤屋国際さんもこのケーブルはスタンダードに愛されるケーブルとなって欲しいと希望をつぶやいていたが、初動の売り上げが示す様にユーザーも同様の期待を持って購入していると思われる。よりライトな層、イヤホンに何万も使いたくない層でも、良い音で聴けるならば多少の出費は厭わないと思わせてくれる価格での提供が出来れば天下を取れる可能性すらある。伊藤屋国際さんは新製品発売の折に他のケーブルも含めてセールを行ってくれる事がしばしばあるのでセールを待っても良いが、Kirinは定価での購入でも損をしたとは思わせないクオリティはある。
各パーツは金属製で鈍く黒光りして意外な程に高級感がある。光沢のある漆黒のケーブルはイヤホンのデザインにそれほど頓着せずに使用出来るところも良い。
ケーブルはとてもしなやかなビニール被覆だが、ベトベト感のない手触りが気持ち良い。これだよこれ。取り回しに優れる16芯ケーブルの良さを満喫出来る。タッチノイズも特に大きくないのでラフな外出時には有難い。
近頃のSoundsGood製品にはより上位なBlueFlameとLivyatanがある。
BlueFlame(ブルーフレイム)は1芯あたりφ0.06mmの古河電工製高純度(4n)無酸素銅線PCUHDを42本撚り線にし、手編み8芯に纏めた計336本で構成されるケーブルでAmazon5,980円にて販売中。
Lyviatan(リビヤタン)は銀メッキ無酸素銅(OFC)φ0.1mmを35本x2芯の計70本、高純度単結晶無酸素銅線φ0.05mmを140本x2芯の計280本を、それぞれLitz構造で手編みした4芯のケーブルでAmazon6,480円にて販売中だ。
それぞれ違う個性を持つケーブルで、これらも俺は愛用している。詳細は省くが特にBlueFlameはLETSHUOER S12Proとの相性がとても良く、他のケーブルに交換する気にもならないという気に入り具合だ。機会があればそれぞれについて書いてみようかと思うが、思うだけで終わる事も良くある話ではあるw
つーかなんでケーブルでこうも音が変わるかね。理性的・原理的に言うと弱電モノでケーブル長も短めなイヤホンケーブルで可聴可能なイヤホンの音色変化がこうもある説明が俺にはできないと毎度言っているのだが、聴くとプラシーボを超えて変化するから頭に来る。高いから良い、安いから駄目というものでもないところは面白い。
俺は滅多な事では買ったモノを貶さない。俺が気に入りそうもないものは端から買わないからだ。そういう事を抜きにしてもリケーブルで選択する製品としてKirinは不満がほぼ無い。
価格的にも買いやすい部類に入るので特にポタオデ・リケーブル入門にはうってつけだ。ただ、このケーブルに巻き付かれ、惹きこまれ、沼に引きずり込まれる事の無いように気を付けてくれww
↓ note執筆前のXでの投稿。文字数制限のためところどころ端折ってる。