SM小説「路上の恋文」⑨定常
くだらない日常
月曜日がやってきた・・・
麻美はいつもの時間に起きて出社の支度をする。麻美は朝に弱く、ギリギリの時間に起きるためいつも朝の時間は着替え・化粧・歯磨きだけでなくなる。そんな朝の忙しさが週末の出来事をかき消してくれるのだった。姿見で全身の最終確認を終えると、慌てて家を出た。
会社に来ると、麻美は少し安堵した。周りは良識のある人々しか居ないし、業務が忙しい時期に突入していたからだ。この月曜日は新薬のプロトタイプの試験結果が出てくる日だった。朝から晩まで試験機か