SM小説「路上の恋文」⑫受容
待ち人
約束の土曜日がやってきた。調教の始まりだ。
麻美にとって心の底では待ちに待った日が来たのだ。麻美にとって平日は計画通り、きっちりと進んでいくもの、安心した毎日だ。全てが予想通りで安定したものなんだけど、モノトーンの世界。
だけど、敦司との時間は全く違う。何をされるかも分からないし、自分では一切何も決めることができない、不安がいっぱいの時間だ。だけど、それは麻美の妄想を具現化してくれる至上の時間なのだ。麻美にとっては、全てが新鮮でカラフルな世界。
麻美は敦司に