めのうの魔法
女神アフロディーテが木陰で昼寝をしているとき、
キューピッドが矢を放ち、その爪を切り取ってしまい、
有頂天で空を飛ぶうちに、インドに落としてしまいました。
ハラハラと落ちていく赤い爪。
それが石になり、めのうとなりました。
アラビアン・ナイトでは、ジェノバに住むマリアム姫は、
水晶に映った男に恋をし、めのうを使って呼び寄せます。
あちこちで採れるインターナショナルな石。
日本でも『日本書紀』にその名が出てきます。
人づきあいをよくして、友達を増やす石、
似た者同士を惹きつけあう真実の石とも。