Linoのネーミングに込めた思い
2018年の4月からLino(ライノ)というオフィス兼スペースを作りました。
名前の由来を語ってみようと思います。
Linoとは「Line of …」の略語です。
なんじゃそりゃって感じですよね。
もうちょい説明します。
自分たちは何者であるか?
あえて言うなら「デザイナー≠絵描き」
Linoはデザイナーが作った場所です。
デザインは、手で線を引くことから始まります。
ビジュアル化する時も、言語化する時も
まずは絵や言葉を書いてみる訳です。
「手で描くこと」や、「線を引くこと」は自分たちの根源的な所作と言えます。
そういった「線」にまつわる言葉をチョイスしたかったわけです。
もうすこし補足すると、、
デザイナー≠渡り職人
自らの職能を持って、あっちで五重塔を作り、こっちで法隆寺を作る、、
プロジェクト単位で集って色んな場所場所で仏を作っていくような、、
こういうのが本来的な姿勢なんじゃないかと思ってます。
そういう専門性を持った人が集る場所をイメージしてました。
オフィスの目的
これは、Linoをどういう場所にするかの概念図を書いたものです。
仕事をやるだけではなく、
内外の人と交流したり、デザインの研究をするような
「場」を作っていきたいと思っていました。
これを書いた時は、「キッチンがあるので自炊できる!」
という思いが強かったみたいですねw
ネーミングが決まるまでのあれやこれやの経緯
写真は初期案です。
「Liner(ライナー)」という名前を候補に考えていました。
「線を引く人、描く人」「線を引く道具」という意味です。
なかなかいい名前だと思いました。
たまたま友人と飲む機会があり
検討中の「Liner」の感想を聞いてみました。
そしたらなんと、、、
メンバー内では気に入っていた名前だったので
ドSな友人の言葉は少しショックでした。
しかし、改めて分析しなおすことにしました。
編集工学のメソッドに、
プロジェクトの意思決定の際に
あえて外部の異なるものを取り込むことで
内容がもっと良くなることがある、というものがあります。
本件はこれに該当すると思い、
友人の率直の意見は大事にしとこうと思った次第です。
以下、「Liner」を改めて観察しました。
土台の考えは悪くないと判断し
「Liner」をひな形にネーミングを再考しました。
ネーミング再考
改めてコンセプトから考え直すの図ですね。
(IKEAのロール紙が超便利!)
「Liner」の概念から派生する意味やキーワードを抽出しながら
ネーミング案を出しました。
色々候補を考える上で「Lino」が浮上してきます。
Linoとは「Line of …」の略語です。
この「Line of …」の「…」にはいろんな意味が含まれます。
(英訳:Asako Sengoku )
「…」の余白部分は
僕らにとって大事だと思える価値が入ります。
現状で思いつく限り言葉を入れてみてしっくりきました。
その価値を自分の仲間や社会と共有できればと思います。
色んな意味が入る余白感のあるネーミングが良いのだという結論に達し、
ネーミングは、Lino(ライノ)に決定しました。
愛着を持って大事に使っていきたいと思います。
祝!決定ですね。
日付を見ると5/1です。
立ち上げから1ヵ月でようやくオフィスの名前が決まろうとはw
4年経ってますが、今でも愛着のある名前だと思います^^
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