マルタ散歩 〜マルサシュロック〜
2017年2月に訪れたマルタ島でのいろいろ、3回目は島の南部の小さな港町から。
漁業の町 マルサシュロック
ヴァレッタから南東方向へバスで30分、「マルサシュロック (Marsaxlokk) 」は小さな漁業の町だ。
港には市が立ち、新鮮な魚をはじめ各種食材、日用品が並ぶ。
土産物店もあるが、この季節は観光客もまばら。地元の人たちが買い出しに来ているようだった。
ここでも同胞が第二の人生を元気に送っていた。
神奈川県の厚木からやってきたものらしい。
さて、マルサシュロックといえば、まずこのカラフルな船である。
ルッツ(Luzzu)と呼ばれるこの船、必ずこのような一対の目が描かれている。
オシリス(Osiris)の目という魔除けだそうだ。
市場を少し覗いてみよう。
実はここマルサシュロックは歴史的に大きな出来事の舞台となった場所でもある。
1989年の「マルタ会談」だ。
アメリカのブッシュ大統領とソ連(当時)のゴルバチョフ書記長が、ここマルサシュロック沖の船上で冷戦の終結を宣言したというもの。
その日は大荒れの天気だったと聞くが、この穏やかな海と明るい太陽は、次の時代を象徴するのにふさわしい光景に思える。
この景色を今のリーダーたちはどう見るのだろう。
夢のように美しい景色は、やはり夢の中のものだったのだろうか。