山での休暇@オーストリア🇦🇹② 雨のショペルナウと心地よい宿
今回の旅、ショペルナウという山あいの村に宿を取った。
シニア世代のご夫妻が切り盛りしている山小屋風の貸しアパートで、1階部分にご夫妻の住まいがあり、上階の3部屋を貸している。
狭いながらも無駄なく必要なものが揃っているし、窓やバスルームはもちろん、サッシの溝から洗面台からのびるS字の排水管まで、ピカピカに磨き上げられており気持ちがよい。(けど、ちょっとプレッシャー。笑)
バスルームが床暖房になっているのもありがたいし、小さなバルコニーがついているのもいい。
中でも一番ポイントが高かったのは、部屋から階段の踊り場まで、すべての窓にかけられていた手作りの飾りカーテン。こういうのに目がないんですよ〜。
美しい手仕事……
今でこそこの村も冬はスキーシーズンで活況だろうが、昔は雪で閉ざされた中でひたすら手仕事に勤んでいたのかもしれない。
このあたりの家の窓はどこもこのような飾りカーテンで彩られていて、ものすごく興味深かったものの、いかんせん他所のお宅を外からじーっと見ることはできず残念だった。
ここまで読んで、なんとなく雰囲気はつかめていただけたかと思う。
とにかく地に足のついた清く正しい生活を送られている感じがそこここに。
こちら、テレビのリモコンのそばにあった番組案内。
なんと、教会の聖歌がコピーされた紙がリサイクルされている。
さて、宿の話はこれくらいにして……
雨はやはり止みそうにない。
到着して夕飯に「ラ王」を食べたあと、山の天気を調べてみたものの、まったく変わらない。
これでもかという激しさの雨のマーク↓に思わず吹いた。
下半分の「9-Tage Wettervorhersage」というのは9日間予報。
まあ天気が回復するのを待つしかない、と観念する。
とは言ったものの、止み間にはやはり外に出たくなり、翌日には近くをウロウロすることに。
ショペルナウの北には、標高2090mのディーダムスコプフ(Diedamskopf)山が控えており、村からロープウェイで山頂近くまで行けるようになっている。
たまたま乗り場を通りかかったときには、ちょうどその日の上り最終便が出るところ。
ぎりぎりのタイミングでロープウェイに飛び乗った。
はるか下方に点々と牛が見える。(不思議とカウベルは近くに聞こえる)
抹茶を振りまいたような濡れた緑が美しい。雨もまた悪くないじゃないか。
と思うのもつかの間……
そして頂上付近に到着。
もちろん、人の気配はほぼなし。😅
10分ほどいて(寒さに耐え、ともいう)最終の下り便に乗って帰った。
さて、どうして何も見えないであろう雨の日に、しかも営業終了間際にロープウェイになど乗ったのか?とお思いでしょう。
実は、このあたり一帯の ブレゲンツァーヴァルト(Bregenzerwald) で3泊すると、もれなく域内のいくつかのロープウェイ(1日1路線往復)、バス、プールが無料で使える「ゲストカード」がもらえるキャンペーン中。
(知らずに宿を予約したものの、これは思わぬサプライズだった)
無料で乗れるのであれば、と山頂にご挨拶に行ったというわけだ。
2日後に再訪したスカッと晴れたディーダムスコプフの様子ものちほど記事にする予定です。
また見に来てくださいね。