vol.7 アメニティに込められたサスティナブルな選択【MiYO-organic 】
「HYGGE」には、暮らしをより楽しめるような、幸せになれるヒントがたくさん詰まっています。ホッとくつろげる心地よい時間とともに、自然と生まれる幸福感や充実感。心が満ち足りたその時、まだ味わったことがない感情に出会えるかもしれません。
「HYGGE Magazine」では、そんな日々の暮らしをより豊かにするヒントとともに、心がポッと温まる物語を旅人目線でお届け中。
vol.6は、LINNASスタッフ目線で、選べるサスティナブルなアメニティを取り入れたきっかけのお話をお届けします。
前職でもホテルスタッフとして働いていた私。
客室清掃を担当することもあったが、どうしても違和感を感じる部分があった。それは、毎日大量に捨てなければいけない、アメニティのプラスチック歯ブラシ。
たった1回使っただけで捨てられてしまうという事実。捨てられた歯ブラシが、日々山積みになっていく光景に、モヤモヤを抱えていた。
環境のことを第一に考えれば、プラスティック製の歯ブラシを提供するべきではないことはわかりきっている。
でも、ホテルアメニティの中でも歯ブラシはマストアイテム。
ホテルを経営していく上でも、プラスティック製の歯ブラシを環境によいものに変えることが簡単ではないこともわかっていた。
「なんとかしたいけど、諦めるしかないよなあ……」
そんな時に出会ったのが「MiYO-organic」だった。「MiYO-organic」は、100%オーガニックな、地球と身体に優しい竹歯ブラシ。
竹は成長が早く、環境に配慮した素材として、地球環境に配慮できる材料。
サスティナブルな循環素材としてプラスチックの代替となり、有効に利活用することで森林資源の乱伐採に歯止めをかけることもできることを知った。
「私が求めていたものって、まさにこれだ!」
さらに、「ホテルアメニティ革命」として、アメニティが使い捨てであるという概念をなくそうという取り組みも、ぼんやりと私も考えていたことだった。
宿泊した際に、竹歯ブラシなどのサステナブルなアメニティを使い、捨てずに持って帰ってもらえたら、アメニティは使い捨てのものでなく「ギフト」になる。
おしゃれなデザインだから、友達や家族へのちょっとしたお土産としてもぴったりだ。
思っていたことも、目指していたことも同じで、深く共感できるブランドだった。
出会ったタイミングもとってもベストで……。ちょうどLINNASを立ち上げるタイミング。
「これは自分のホテルで使いたいなあ」
地球に優しいだけでなく、何よりも使いやすいのが嬉しい。海外製の木の歯ブラシを使ってみても、ヘッドが大きくて磨きにくかったから。日本人の口に合わせて作られたヘッドサイズは、使っていて心地よい……。
日常生活の必需品でもある歯ブラシは、使い心地も大切にしたいところ。
お部屋で提供する歯ブラシを変えることは難しいけれど、販売アメニティーとして、「MiYO-organic」を取り入れよう。
サスティナブルな選択肢のひとつとして、お部屋のプラスティック歯ブラシは使わずに「MiYO-organic」の歯ブラシを手に取ってくれたら嬉しいなあ。
「これをきっかけに環境やサスティナブルに興味を持つ人が増えますように……」
そんな私たちの想いは、ゲストにも少しずつ届いているようで……。
1人の選択がたくさん集まることで、ちょっとずつでもよい方向に向かっている気がして。ほっこりした。
世界中で1年間に廃棄されるプラスチック歯ブラシの量は、約36億本にのぼるとも言われているらしい。この現実を、まずは1人でも多くの人に知ってほしい。
「プラスチック製の歯ブラシよりも、環境にやさしい歯ブラシを選びたい」
そんな優しい世界がもっともっと広がりますように。
「Miyo-organic」の歯ブラシ1本1本に、私たちの想いを込めて。
MiYO-organic
text:土屋香奈