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犬には伝わっているはず…だから私は話しかける【犬との暮らし】

私は犬に縁があり、人生の半分以上はワンコと暮らしている。(以下、犬=ワンコです) 


先代の子は我が家で初めて迎え入れた子だった。両親もワンコと暮らしたことはなく全員が初。
とにかくわからないことだらけ。どんな風にコミュニケーションをとったらいいのか。

今でこそ日常のことや他愛もないことを対人間に話すようにコミュニケーションをとっているけど当時はわからなかった。


もちろん暮らしていくうちに「おいで」「ただいま」「おりこう」「おやすみ」「おはよう」「ありがとう」「かわいいね」「遊ぼう」など単品(笑)なコミュニケーションを取れるようになっていった。

でも、もっとたくさん話しかけたらよかったな、と亡くなるときに思った。

…この後の話は哀しい話ではなく私の気づきですのでご安心ください。


獣医さんに余命を聞いていたので亡くなるときは覚悟は出来ていて。
いざその日になったら、普段全く吠えないワンコが朝から吠えていた。痙攣もあったし「あ、今日なんだな」と。そして夜にもう一度同じような状態になっていよいよだと思った。

その日の夜はリビングで家族とワンコで川の字のように寝た。
しばらくすると一緒にいた家族は眠気に勝てず先に眠り、私とワンコだけの空間になった。

ワンコは目は開いているけど、もう意識がほとんどない状態。哀しむ私達の為にどうにか呼吸だけはしてくれている状態だと思った。

そう思ったら、こんなに小さい体で頑張って生きてくれてありがとう、という気持ちが湧いてきた。

家に来てくれてありがとう。よく頑張ったね。もうラクになっていいよ。大好きだよ。

そんな言葉を伝えた瞬間、最後の痙攣が始まって、そして息を引き取った。

私はその時に哀しみの気持ちと同時に
あ、本当に言葉って伝わってるんだな。
と何とも言えない体感があった。

たまたまと言えばそうかもしれないけど、自分の感じた感覚というものが揺らぎのないものだった。
だから、次もしもワンコと暮らすことがあればたくさん話しかけよう!そんな風に決意した。


数年後、また縁がありワンコと暮らすことになってそのことを思い出した。

おかげで今の子は目が合うと話しかけられ待ちするほどお喋り好きなワンコになった。
寧ろ話しかけないと拗ねる仕草をするくらい。笑


先代のワンコよ。あなたに出来なかった分まで今の子にたくさん話しかけるからね♡





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