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「ビタミンB12と葉酸の補給はメタボリックシンドロームにかなりのプラスの影響を及ぼす」　　 今週の新着論文（2021.11.29～12.2）

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12月になったとたんに京都も北部では雪がちらつくようになりました。市内はこれから底冷えの冬を迎えます。
そろそろ牡蠣の美味しい季節ですね。

本日は今週アップした論文のなかから、ビタミンB12や葉酸がメタボリックシンドロームと関連しているという情報をお送りいたします。

◆2021年12月2日　
【Review】ビタミンB12と葉酸の補給はMSにかなりのプラスの影響を及ぼす（インド）

▶論文情報
Role of Vitamin B12 and Folate in Metabolic Syndrome
Cureus. 2021 Oct 6;13(10):e18521.
発行日：2021年10月6日

◆概要◆
葉酸、ビタミンB12、およびその他のB複合体サプリメントは、血漿中のホモシステインレベルを低下させるのに効果的であり、メタボリックシンドロームの有病率の低下につながる。
いくつかの研究では、葉酸とビタミンB12の補給と、心血管疾患およびインスリン抵抗性の軽減におけるそれらの有効性との間に正の関連性があることが報告されている。
また葉酸とビタミンB12の両方が、ウエストヒップ比、トリグリセリドレベル、HDL-Cレベルなどの肥満と脂質プロファイルのマーカーに相乗効果をもたらすことが報告されている。

◆Pickup Point◆
葉酸はよく知られたビタミンですがビタミンB12についてはあまり触れられることがありません
しかし最近、ビタミンB12に関する調査報告が増えてきているように感じています。
今週はご紹介するメタボリックシンドロームとの関連をはじめ、乳児の体重との関連やCOVID-19との関連など様々な領域で取り上げられています。
そこで、今回はこのビタミンB12について少しご紹介したいと思い、この論文を取り上げました。

ビタミンB12はコバルトをその分子に含んでおり、メチルコバラミンという名前の物質として食品やサプリメントには含まれています。

ビタミンB12はピンク色

このビタミンB12は微生物以外では合成されないため、植物性食品にはほとんど含まれませんので、特にビーガンなどの植物性の食品を中心にされている方は不足しがちだといわれています。
また、このビタミンB12は、胃で内因子（Intrinsic Factor）と呼ばれる糖タンパクと結合してから吸収されるため、胃の調子が悪い方、胃を切除した方、腸での吸収が悪い方も不足しがちです。

日本人の摂取推奨量は2.4μgと非常に少ないビタミンで、ほとんどの方は不足することはありませんが、先ほど記載したような方、特に高齢の方は積極的に摂取をしてください。
今回の論文の結果からも、太り気味の方や糖尿病の方もぜひ意識してください。
特にこれからの季節は、牡蠣がお勧めです。生牡蠣には100gあたり13.8μg含まれています。
牡蠣には亜鉛も豊富に含まれていますので、なおさらお勧めです。

なお、ビタミンB12は水溶性ビタミンですので、過剰摂取による障害はほとんどありません。

葉酸だけでなく、ビタミンB12も併せて摂取するのが非常に重要です。

葉酸は黄色い色をしています

そのほか今週アップした論文は以下の通りです。
参考にしていただけると嬉しいです

本日アップした論文は、日本での研究内容で、なんと1965年から2000年までにわたる長期の調査で、食の西洋化が、近年増えてきている炎症性腸疾患をはじめとした腸機能に大きな影響を及ぼしており、米の摂取量の減少と潰瘍性大腸炎（UC）とクローン病（CD）の両方の相関係数が、肉、魚介類、牛乳、乳製品の摂取量の増加よりも高いことが明らかになったとしています。

リンクアップは、本当に役立つサプリメントや機能性食品を開発し提供したいとお考えのお医者様や企業様のために、商品企画や開発から製造、販売にいたるまでサポートさせていただいており、使ってよかった、元気になった、と言っていただける、そんな商品をぜひ一緒に作っていきたいと思っております。

一人一人が病気にならないために、また不調から抜け出し健康で毎日を過ごすためのきっかけとしてサプリメントや機能性食品が利用されるよう、本当に役に立つ商品を一つでも多くお届けするためにお手伝いをしたいと考えております。

また、自分が飲んでいるサプリメントは大丈夫なの？といった質問にも、
これまでの経験を踏まえ、できる範囲でお応えしたいと思いますので、コメントいただければと思います。

上賀茂神社の手水舎（てみずや）
橘の実が浮かべられていました

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