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「スピンをかけるバンカーショットと、転がすバンカーショットの使い分け」
バンカーショットと聞くと、多くの人が「とにかく上げて止める」ことを意識しがちですが、実は スピンをかけてピタッと止めるショット だけでなく、転がして寄せるショットも効果的です。
この2つのバンカーショットを使い分けられると、状況に応じて最適な攻め方ができ、スコアメイクが格段に楽になります。
今回は、「スピンをかけるバンカーショット」と「転がすバンカーショット」の違いと、それぞれの打ち方、使い分けのポイント を解説します!
スピンをかける vs 転がすバンカーショットの違い
スピンをかけるバンカーショット
特徴 ボールが高く上がり、着地後に止まりやすい
ボールの位置 スタンスの中央〜やや左
フェースの開き具合 大きく開く
スイングの大きさ 大きめ(ヘッドスピードが必要)
砂を取る量 少なめ(ボールの下をしっかりくぐらせる)
使う場面 ピンが近い・グリーンが速い・バンカーのアゴが高い
転がすバンカーショット
特徴 低めの弾道で転がりながら寄る
ボール位置 スタンスの中央〜やや右
フェースの開き具合 あまり開かない(スクエア寄り)
スイングの大きさ コンパクト(加減しやすい)
砂を取る量 多め(ボールの手前を厚く取る)
使う場面 ピンが遠い・グリーンが下り傾斜・エッジが近く、転がしたほうが安全
どちらの打ち方も習得すると、シチュエーションに応じて最適なショットを選べるようになります!
① スピンをかけるバンカーショットの打ち方
【使う場面】
• ピンが近く、ボールをすぐに止めたいとき
• グリーンが速く、転がすとオーバーしやすいとき
• バンカーのアゴが高く、しっかり上げる必要があるとき
【打ち方のポイント】
✅ フェースをしっかり開く
→ ロフトを増やして、高く柔らかい球を打つため
✅ ボールの位置はスタンスの中央〜やや左
→ クラブがボールの下をくぐりやすくなる
✅ アウトサイドインの軌道で振る
→ フェースの開きを活かしてスピンをかける
✅ 砂は薄く取る(エクスプロージョン気味)
→ ボールの下をしっかり抜くイメージ
✅ フィニッシュまでしっかり振り切る
→ ヘッドスピードを落とさず、スピンをかける
【ミスしやすいポイント】
❌ フェースを開かずに打つと、高く上がらずに飛びすぎる
❌ ヘッドスピードが足りないと、砂に負けてショートしやすい
❌ ボールを直接打ってしまうと、トップしてホームランになる
このショットは、バンカー内でのスイングスピードが重要 なので、しっかり振り抜くことが大切です!
② 転がすバンカーショットの打ち方
✅ フォローは抑えめにして、しっかり砂を取る
→ 砂の抵抗を利用して、飛びすぎを防ぐ
【ミスしやすいポイント】
❌ フェースを開きすぎると、球が上がってしまい転がらない
❌ 砂を薄く取りすぎると、スピンがかかって止まりすぎる
❌ フォローを大きく取りすぎると、距離が合わなくなる
このショットは、シンプルに打ててミスが少ない ので、特にアベレージゴルファーにおすすめのバンカーショット です。
③ スピンをかける vs 転がすバンカーショットの使い分け方
「どちらを選べばいいかわからない…」という人は、以下の3つのポイントを基準に判断 しましょう。
1. ピンまでの距離
✅ ピンが近い → スピンをかけるショット
✅ ピンが遠い → 転がすショット
ピンまでの距離が短いと、転がすとオーバーしてしまうため、スピンをかけて止める方が有効 です。
逆に、距離が長い場合は転がす方が安全 で、ミスのリスクも減らせます。
2. バンカーのアゴの高さ
✅ アゴが高い → スピンをかけるショット
✅ アゴが低い → 転がすショット
アゴが高いと、転がすショットでは脱出できない可能性がある ため、ロフトを開いて高く上げるスピンショットが必要になります。
3. グリーンの状況(速さ・傾斜)
✅ グリーンが速い・下り傾斜 → 転がすショット
✅ グリーンが遅い・上り傾斜 → スピンをかけるショット
グリーンが速い場合、スピンショットを打つと止まりすぎることがあるため、転がして寄せる方が安定します。
逆に、上り傾斜やグリーンが遅い場合は、スピンショットでしっかり止める方が寄せやすい です。
④ 実践的なバンカー練習方法
スピンをかけるバンカーショットと転がすバンカーショットをマスターするためには、実際の練習が欠かせません。
以下の練習を取り入れることで、状況に応じたショットの使い分けができるようになります。
1. フェースの開き具合を変えて練習する
• フェースを開いた状態で5球打つ(スピンショット)
• フェースをスクエアにして5球打つ(転がしショット)
これを繰り返すことで、球の高さや転がり方の違い を感覚的に理解できます。
2. 目標地点を決めて練習する
• 1球ごとにピンを狙うのではなく、着地点を変えて練習する
• 「10ヤード先に落とす」「15ヤード先に落とす」など、距離感を調整する
この練習をすると、実際のコースでもピン位置に応じたバンカーショットが打ちやすくなります。
⑤ まとめ:バンカーショットを状況に応じて使い分けよう!
バンカーショットは、「スピンをかけるショット」と「転がすショット」を使い分けることで、より戦略的に寄せることが可能 になります。
✅ スピンをかけるバンカーショット → ピンが近い、アゴが高い、上り傾斜
✅ 転がすバンカーショット → ピンが遠い、アゴが低い、下り傾斜
どちらのショットも、シンプルな動きを意識して練習することが重要 です。
「バンカーが苦手…」という人は、まずは転がすバンカーショットから練習してみるのがおすすめです。
そして、徐々にスピンをかけるショットにも挑戦して、状況に応じて使い分けられるようになれば、バンカーへの苦手意識がなくなり、スコアアップにつながるはずです!
次回のラウンドでは、ぜひバンカーの状況に応じてショットを使い分けてみてください!
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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