そうだ、カメラバッグの話をしよう。WOTANCRAFT PILOT 10L
長い長いカメラバッグ沼の果て……。
これは、ゴールなのだろうか……?
カメラバッグ探しの旅
カメラバッグ沼、カメラ、レンズの沼に続く深く深い探求の道なのですが、筆者は一旦「Peak Design Everyday Messenger 15」と出会うことで長期休暇に入ることができました。
が、気づけばディスコンとなりPeak Designの生涯保証で手元に帰ってきたのは旧13サイズとなる現行のEveryday Messengerです。
これが思いの外入らない。メインのカメラがD810からZ7になったタイミングだったのでまだ対応できましたが、Z7からZ8へ更新するとどうしても使い勝手が悪くなってしまいました。
ここに新たな旅が始まります。求めるのは以下の通り
ショルダーないしメッセンジャーであること
大三元クラスのレンズ3本とアルカスイス互換L字プレートを付けたZ8クラスのカメラの出し入れが容易であること
XF18f2付きのX-E3が入ったら素敵
トラベル三脚を運搬できること
ストラップの伸縮が容易であること
これらに合致するカメラバッグ探しの中で出会ったのが、この「WOTANCRAFT PILOT UPGRADE 10L」でした。
しかし、フルプラで買うのは苦しい……メルカリで探すかと思って出品を待つこと半年弱、ようやく希望金額で出品があり購入しました。
WOTANCRAFT PILOT UPGRADE 10
このWOTANCRAFTの製品は国内ではフジフィルムスクエアの大阪でしか展示がなく、居住地域によっては必要な情報は買ってみるまでわからない製品です。
日本語レビューも少なく、私の気になっている情報に関しては皆無に近かったです。
そのため、この駄文も誰かの後押しや情報源の一端になれば幸いです。
総論
このカメラバッグは使えます。
おしゃれさを忘れずに高い実用性を兼ね備えたカメラバッグで筆者は下記のボディとレンズ、アクセサリーを詰め込んでいます。
Nikon Z8(RRS L字プレート付き)
Z20f1.8S
AFS58f1.4G
Z70-200f2.8S
Fujifile X-E3
XF18f2
各種フィルター(77mmと52mmでPL・ホワイトミスト・ブラックミスト)
GITZO GT2545T(底面に固定)
筆者は肩はもげても良いからショルダーとメッセンジャー派です。(概ね移動は車ですし……)
その目的はレンズ交換をサボらないため。
このPILOTはバッグの前後と底面に硬い補強が入ってるためメイン気室の箱が崩れにくく、天面フラップは適度に短いためレンズ交換がしやすいカメラバッグと思います。
また、ストラップの伸縮もしやすくバッグを体に密着させたり、レンズ交換のために緩めて前に持ってくるなどをし易いです。
メイン気室を満杯にしていてもサイドポケットには500mlペットボトルを難なくいれることができる大きさがあり、これからの時期に重宝します。
総じて、そのメイン気室の容量や豊富な小物収納からショルダー、メッセンジャーでフルサイズ一眼やフルサイズ一眼レフ、ラージフォーマット機等やや大型のカメラ運用を考えている人には非常にいい選択肢になると思います。
が、一方で金額は非常に高い。今回紹介している本体と前面サブバッグ2つの構成で新品価格は5万を超えています。これが最大のネックになると思います。手にとって見ることのできない製品をこの金額でってなると決断はしにくいと思います。
筆者としては買って、知れて、良かったと思います。
個人的には、カーキブラウンがほしいので新品を買い直すか真剣に悩んでいます。
以下は、私の駄文です。
サイズ
外寸 : W40 x D16 x H28 cm
機材収納部 : W38 x D11 x H24 cm
となっています。メイン気室の底面は台形をしており背面側の厚みと前面側上部に補強が入っていることから思ったよりもこの形状を維持します。
収納力
前述しましたが、筆者がこのカメラバッグに期待した収納力は以下のものを収めることになります。
Nikon Z8(RRS L字プレート付き)
Z20f1.8S
AFS58f1.4G
Z70-200f2.8S
Fujifile X-E3
XF18f2
各種フィルター(77mmと52mmでPL・ホワイトミスト・ブラックミスト)
GITZO GT2545T(底面に固定)
結論から言えば問題なく入りはしましたが、わかっていたことではありますが左右に余裕はあまりなくかなりギリギリの収納になります。
一方でフロントのポケットはその裏がスリットになっている関係上本体の気室から独立していて厚みのあるものも収納できます。
今回は、MusashinoレーベルのPortable Audio Bag for DAP & Accessoryをフロントボケットに入れてみましたが写真のように横からはフロントポケットが膨らんでいますが極端にシルエットは崩れていないように見えます。
カバンの素材とフラップの固定がバックルであることから収納については割と無理が効きます。
レンズにも依りますがフルサイズミラーレス級のカメラで有るならレンズ付きで2台と交換レンズ1つ、APS-Cサイズのミラーレスにパンケーキレンズを付けたものを収納することができました。
実際には取り回しなど含めて使いづらかったのですが……入るには入るためそういった体制で使いたい日などにも対応できます。
デザインについて
正面にMOLLEシステムが用意されており、写真のように追加のポケットやポーチ等を装着することができます。これらを装着したシルエットやナイロン製の外見からメーカーが出したかったミリタリーテイストはしっかり表現されているかっこいいカメラバッグかと思います。
容量に合わせて膨れていくカバンではありますが、パンパンにものを詰めてもシルエットを失いにくいのには正直感心しました。
最後に
総論以降は蛇足的な内容でしたが、このカメラバッグの強さはメーカーも公式サイトで明言している旅行向けカメラバッグと言う点に尽きるかと思います。
カメラのことだけを考えているようで、旅行に便利な小物収納がしやすくそれらのアクセスも容易で取り回しの良さがメリットに思えます。
特にシステムが比較的小型で済むm4/3やAPS-Cではカメラアクセサリーだけでなく簡単な旅行荷物も入るかと思います。一方でフルサイズ機やラージフォーマットと言われるデジタル中判機等を詰め込んで撮影における機動性を重視したカバンとしても活用できます。
筆者としては、ポスト「Peak Design Everyday Messenger 15」としての運用をこれからも蓄積していきますが、そこから考えるとやはりやや小さいという感想は変わりません。
横幅であと3cmでもいいからあればいいのにと思うことは多いです。
しかし、現在のカメラバッグ市場においてこのカメラバッグほど「Everyday Messenger 15」を忘れられない人間にコミットするカメラバッグはないんじゃないかと筆者は考えます。
そのため、かのカメラバッグの生産完了によって難民になってる人々におすすめできると考えています。
以上ここまでお付き合い頂いた方ありがとうございました。
確認したいことや気になることなどございましたらご質問いただけたらお返ししたいとは思います。
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