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運動は腸内細菌を介してがん患者の寿命を延ばす

定期的な身体活動は、大腸がん患者の寿命を延ばすことができるかもしれない、という米国ユタ大学ハンツマンがん研究所からの研究報告。

研究チームは、179 人の大腸がん患者 (ステージ I ~ IV) を対象に、手術前の糞便サンプルを使用して腸内細菌叢を同定した。また診断前の 1 年間の身体活動 (MET 時間/週) を質問票で評価した。

データ解析の結果、研究チームは、定期的な身体活動が、健康な腸内細菌叢の形成に役立ち、炎症も軽減することを発見した。これらの所見は、肥満度指数 (BMI) に関係なく、重度の過体重または肥満に分類された患者でも報告された。

「活発な患者は、より多様な腸内細菌叢を持ち、大腸がんを促進する細菌の量が少なく、大腸がんから保護する細菌の量が多かったです。私たちの研究は、利益を得るために誰もがアスリートである必要はないことを示唆しています。それは簡単な活動かもしれません。ただアクティブでいることがきわめて有益なのです」と筆頭著者のキャロライン・ヒンベルト博士はコメントしている。

出典は『米国がん研究雑誌


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