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個に応じる1

子どもたちは、生育環境や生まれ持った特性など千差万別です。

ですから個に応じた関わりをしなくてはなりません。
目の前のその子がどんなことに関心をもっているのか、反対にどんなことを嫌っているのか、夢は何か、コンプレックスは何か、そんなことを知っていけばいくほど、関わり方が見えてきます。

とはいえ、最初からその子に合った関わりをするのは難しいです。少しずつ探っていくしかありません。
ですが、手がかりはあります。どんな行動をする子なのか、タイプに分けて見てみることで、関わり方の取っ掛かりがつかめます。

今回は、中でも「大人(特に教師)に対する不信感を抱いている子」にスポットを当てて考えてみます。

言動や態度に、大人に対する反抗心が見える子には、対等、誠意がキーワードになります。

特に、1日目に対等であること、誠意を見せることです。「大人ってどうせこうだよな」という固定概念を壊してあげましょう。

例えば、謝罪です。こうした子は、大人自分が正しいと主張し、謝罪しないものだ、と考えていることが多いです。
ですから、まずは謝罪するような場面を作り、謝罪するのです。その子が嫌がるような関わり方をし、反抗的な態度を引き出します。そこで意図的に謝罪します。そして、こう伝えます。

「今の行為をしてしまったこと、ごめんね。これからも、先生が嫌なことをしてしまったら、きちんと謝りたいから、嫌だと思ったことは教えてね。」大抵の子は、驚いたように「うん」と返事をします。

一つ目の約束ができたら次がチャンスです。ついでにもう一つの大切な約束をしましょう。
「同じように、先生も嫌なことを君にされたら、嫌だと伝えるからそのときはちゃんと謝ってね。先生ときみは同じ人間だから、お互いにやっていこうね」

先に先生が謝罪し、約束を交わした後なら、このもう一つの約束も受け入れてくれます。

このように、先生が偉ぶることなく、対等な関わりを大切にしていくことで、このようなタイプの子と関係が出来上がっていきます。

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