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【U-20 世界選手権を振り返って⑨江種大介】

海外組インタビュー第九弾‼️

今回は、2021年12月にエストニアで開催されたU-20世界選手権に出場した"江種大介(えぐさだいすけ)"選手にインタビューをしました‼️

普段はアメリカ🇺🇸の"New Hampshire Jr. Monarchs"というジュニアカテゴリーでアイスホッケーをしています。

「ジュニア」というカテゴリーは、16歳~20歳までの選手たちが目指している大学に行くために所属する、日本でいう予備校のようなものだそう。江種大介選手は、全米大学トップリーグであるNCAA Div.1の大学に行くことを目指して練習に励んでいます🏒✨

先日行われた世界選手権では2大会連続の選出となりました👏👏

U-20のラストイヤーだった彼。代表チームの中心選手としての活躍が期待されていましたが、試合開幕直前の練習試合で怪我をしてしまい残念ながら全試合棄権という形で幕を閉じました🥲🥲

私も以前5年ほど怪我と戦った経験があり、彼の悔しさが伝わってきて泣きそうになってしまいました。怪我をどのようなマインドで乗り越えようとしているのか、彼の人柄とともに伝わる内容になっています😊😊

それでは本編へどうぞ‼️

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◎U-20世界選手権の感想を教えてください!

江種:
僕はU-20最後の年で、チームのトップラインとして活躍したいと意気込んでいました。しかし、世界選手権の直前に行われたエストニア現地のチームとの練習試合で膝を怪我してしまいました。

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膝が緩んでしまって全く力が入らないという程の重症で、トレーナーさんや監督方と話して最終的には全試合棄権するということになりました。
せっかく選出していただいたのに、監督始めチームの皆さんに本当に申し訳なく悔しかったです。

しかし気持ちは切り替えて、大会中はチームの裏方サポートを積極的にしていました。具体的には、ウォームアップの時の声出しやトレーナーさんの準備や片付けの手伝い、試合中のドアマンなど、彼らの傍でチームのサポートをしていました。

そのサポートをする中で僕達選手を支えてくださるトレーナーやマネージャさんの存在の有り難さを実感しました。

大会期間中、午前中に30分ほど氷上練習ができる機会があったのですが、試合は午後からであるのに関わらず朝早くからトレーナーさんやイクイップメント・マネージャーさんも同行してくださりました。
選手のために研磨や防具の点検などを丁寧に行い、いつも試合に向かう選手のために万全を尽くしてくれていたことを理解して、感謝の気持ちが湧き上がりました。

試合に出場することができなかったことは本当に悔しかったですが、サポート側に回ったことで気づけたことだったので良かったです。

◎怪我をした時、何を考えましたか?

江種:
怪我をした時はもちろん痛かったですが、頭をよぎったのは「それでも試合に出たい」でした。

U-20で出場できる最後の大会ということもあり、トップラインとしてチームに貢献したいという気持ちが強かったんです。

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怪我をしたのは1ピリオドの時だったので、1ピリオドの残り時間は試合に出ずに安静にして、2ピリオドからまた出場しようと備えていました。しかし、いざ立ってみると膝が不安定で普通に立てる状態ではなかったので試合には出られませんでした。

膝は痛かったですが、それよりもチームの皆さんに本当に申し訳なく悔しい気持ちでした。

数日後に現地のアイスホッケー連盟の方が予約してくれた病院で検査を受けたところ、膝の中で酷い内出血が起こっていて自分が考えていたよりも重症で完治まで3、4週間とのことでした。

◎現在の怪我の調子はどうですか?

江種:
現在(インタビュー当時1月上旬)受傷してから4週間近く経ちましたが、まだ痛みはあります。 ただ、痛みは10分の1程度に減ってきたのでこのまま治るのではないかと感じています。

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しかしその他に問題があって、実は去年の夏に既に腰を痛めたのですがそれに加わる形で今回膝も怪我してしまいました。

腰の痛みを軽減するために、今シーズンの練習前や試合前は必ずお尻やハムストリングスのストレッチをして悪化を免れていたのですが、膝を怪我してしまったことによってこのストレッチが出来なくなってしまいました

このストレッチをしようとすると、どうしても膝に負荷がかかってしまうので痛みが出て出来なかったんです。その結果、膝よりも腰の方が悪化してしまっているという状況です。

現在の身体のコンディションはとても悪いですが、フォームローラーやソフトボールを使って筋をほぐしたりアイスパックやホットパックを活用したりして身体をケアしながら、残りのシーズンを戦い抜きたいです。
腰についてはまとまった時間が中々とれなくて病院で1度も診てもらっていないので、シーズンが終わったらすぐにMRIを撮りに病院に行こうと思っています。次のシーズンもあるので、そこに間に合うように身体のコンディションを高めていきたいと思っています。

◎現在の練習や試合の調子はどうですか?

江種:
膝を怪我する前はDFのパートナーが怪我していたこともあり自分がカバーに入ることが多かったですが、最近は逆にその子がカバーしてくれて助かっています。

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そして、チームメイトから助けてもらう中で、同じ場面でも正しい選択肢はひとつでは無いということを学ぶことが出来ました。

例えば今までなら自分1人で完結させたプレーも、良い場所にパスを出せば味方がしっかりと取ってくれることを活用して、自分の負荷を減らすだけでなく味方を活かしたプレーに繋げることができるようになりました

楽をしていると捉えられるかもしれませんが、視野を広げて頭を使ったスマートなプレーが出来るようになったことは、僕の成長した点の1つだと思っています。
もちろん、自分が行くべき時は何が何でも走りに行くことは今までもこれからも変わりません。

怪我をしてからまだ1試合しかしていませんが、シーズンを通して見るとその試合は悪くはなかったと思います。それはやはり頭を使った緩急のあるプレーが出来ている証拠だと思います。

身体がボロボロで悲しくなることや焦ることもありますし、シーズン前よりもパフォーマンスが落ちてしまっているのではと落ち込むこともありますが、それ以上に怪我をしてから成長していることを実感しています

◎怪我をしてから意識していることはありますか?

江種:
僕は、怪我は最終的にはメンタルの問題だと思っているので
「大丈夫、やれるっしょ!」といつも前向きに考えるようにしています。

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ただ、痛みが治っていない状態でいくら気持ちが前向きな状態でも、悪化してアイスホッケーが出来なくなっては元も子もないと思います。
だから、頑張る時と休む時のバランスを意識するようにしています。

また、身体のコンディションを整える上で色々な意見を持つ専門家がいます。例えば、ストレッチをした方が良いというトレーナーとしない方が良いというトレーナーどちらもいるといったようにです。

だからそのような場合は、どちらかの意見を鵜呑みにするのではなく最終的には自分で判断して、自分に合うアプローチをするように意識しています

ちなみに僕は、練習前は必ずストレッチをして、おしりや太ももをほぐすことに決めて実践しています。
また、練習・筋トレ後はアイスパックを行い冷却させて、寝る前はリラックスさせるためにホットパックで温めるということもしています。

身体の状態はとても良いとは言えませんが、自分がやると決めたことはやり通し少しずつ回復させていきたいです。そのためにまずは気持ちから常に前向きでいようと思っています!

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江種大介選手のインタビューはいかがでしたか??

U-20のラストイヤーでトップラインとしての活躍が期待されていた彼でしたが、直前に怪我をしてしまいました。彼自身も楽しみにしていた大会でした🥲

落ち込んで何も手につかなくなってもおかしくないのに、ここで彼は選手を支える側に回り、トレーナー・マネージャーの方々の仕事ぶりを目の当たりにしてそのことに気がつけたことを自身の収穫だったと言っていました😭✨✨

また、ジュニアの練習や試合が再開してからも、新たなプレーの選択肢を増やして身体のコンディションはまだまだ良くないですが彼のアイスホッケーIQは高まるばかりです🤩✨

逆境を前向きに捉えて、その時に自分が学べる最大限のことを吸収することができる素敵な選手であることがひしひしと伝わってきました✨✨

残りのシーズン、少しでも良い状態へもっていけるように持ち前のポジティブさで頑張って欲しいです🙌✨✨
そしてそんな江種大介選手の将来を、一緒に見守り応援してくれると嬉しいです🥰✨✨

今後もLinkでは江種大介選手含め海外組選手に関する貴重な情報を発信していきますので、お楽しみに‼️

最後までお読みいただきありがとうございました😊

中村 千穂

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