クワイトファインプロジェクト

出資馬以外で一番思い入れのある馬は、サイレンススズカだと声を大にして言えるのですが、思い出のある馬が何頭かいます。その1頭がトウカイテイオー。平成5年の有馬記念、トウカイテイオーは1年ぶりの出走で単勝は4番人気でしたが馬連の人気はありませんでした。まぁそうでしょう、その年は4歳(現3歳)で三冠レースを2,2,1着で菊花賞を完勝したビワハヤヒデが圧倒的1番人気でした。
私は超初心者だったので、なんでこんなに強い馬がこんなに人気ないんだろう?と思ってトウカイテイオーからの馬連で相手はビワハヤヒデを本線に馬券を買おうと思って、競馬に詳しい先輩に話をしたら、「トウカイテイオーなんて絶対来ない。」と言われました。ちなみにその先輩は、翌年の天皇賞・秋で圧倒的1番人気だったビワハヤヒデ(2番人気はウイニングチケット)ではなく3番人気のネーハイシーザーを本命にして見事に馬券を取るぐらい馬券がうまい先輩でした。が、初志貫徹で購入。
で、トウカイテイオーはビワハヤヒデを競り落として勝利したというレースでしたが、その時には「うわぁ~儲かった~」ぐらいにしか思っていませんでしたが、競馬を続けていくと、その時のトウカイテイオーの有馬記念勝利がいかにドラマチックで、いかに常識を覆すものだったのかということを知ることとなり、今日に至るまで忘れることのない思い出となっております。
その後、1頭だけでしたが、ラフィアンの募集馬でトウカイテイオー産駒である、マイネルカエサルに出資して楽しませていただきました。

それから時は経ち、トウカイテイオー産駒はトウカイポイントがマイルチャンピオンシップを制するも、セン馬・・・で、これといって活躍馬を出せず、種牡馬を引退。シンボリルドルフもトウカイテイオー以外に大きな活躍馬を出せずに種牡馬引退・・・
つまり、シンボリルドルフからトウカイテイオーに続くサイアーラインが途絶える寸前です。

そんな中、クラウドファンディングでトウカイテイオー産駒を種牡馬にして、その血をつなげようという試みが始まるとのことで、HPを見てみました。私が確認した時間では17名の方から25万円ぐらいの出資金が集まってましたね。目標金額は60日間で600万円です。

ちなみに、このクラウドファンディングで種牡馬にしようと試みている馬はクワイトファインという馬で、2012年5月から2019年8月まで地方競馬で走り続け142戦6勝の成績を上げています。
お世辞にもいい成績ではありません。完全にロマンの世界です。それと、血をつなぐことの重要性もあります。

血統の寡占化が進む中、血の分散は重要で必要ではあると思いますが、競走馬は淘汰に淘汰を重ねて進化してきた生き物です。そういう意味では、今回のプロジェクトはその流れには逆らっているとは思います。

が、もうロマンの世界だよね。私は現実主義者ではあるけども、自分の興味があることに関しては少しばかり現実と離れて夢を見てみたい部分もあるのですよ。こう見えて(笑)

ま、ちょっと考えます。まだnoteを書いている時点では出資していませんが、少しぐらいなら・・・という気持ちがあります。

私は、HPに書いてあるような崇高な気持ちはほとんどないですよ。
ただ、トウカイテイオーの血が途絶えるのはちょっと寂しいなと思って。


出資馬が走らないから、ちょっとセンチメンタルになってしまった(笑)