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あからさま徒花は彼方か

7/25、お昼過ぎに7/30にツーマンライブを予定していたラウンドヘッドの筒井トシアキさんの訃報が入る。私たちは何年来もの知り合いでも先輩後輩関係でもない。ただ10年近く私が一方的に彼らの音楽のファンだった。この夜を境にラウンドヘッドとThe BEGの物語が始まると厚かましくも予感していた。永遠に未完成となってしまった2023/7/30扇町の夜は、反芻する内いつか完全な夜として完成するのだろうか。未完成のままずっと抱いておきたい気持ちが、今は強い。先輩後輩でも友人でもなかった私たちが、たったひとつ大切な夜の約束が出来たこと、噛み締めるほかない。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

人間はどこまでいっても自分しかコントロールできない。他社をコントロールすることは出来ない。半信半疑を面白がってからが物心。常に本音で生き続ける必要はないが、常に本当に感じた物事から出発する。生きる必要とか偶然とか、考えなくていい私のような人間ほど、言葉で考えてしまうのはなぜだろうか。

世の中、もっとFORKみたいに「知らねえ」というスタンスを取りつつも心地よいユーモアと痛気持ちいい一行が必要だ。爪立つ者は立たず、要は不自然であるということは私のような人間にとって最悪の遊園地だって老子が言ってたよ。たとえば弦楽器や声を電気で増幅したり。人の目を気にする時間も、人を気にする時間も、全て必要ない。知らねえ。

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