電車のドアに足を挟まれた人を助けた #私だけかもしれないレア体験
夜遅く電車に乗っていた。
ある駅でドアが閉まりかけたとき,近くに座っていた女性が突然立ち上がって降車しようとした。
体はなんとかすり抜けたものの,片足首が挟まれた状態に。
「おやおや」と見ていたが,車掌が気付いてないのかドアが開かない。
まあ時間にして 1 秒か 2 秒程度だったかもしれないが「発車したら大怪我になる」と,とっさに飛び出して開けようとした。
しかし手で広げようとしても開かない。まあ開くわけがない。
そこで,片側に立って手前のドアを両手でグッと引きつけ,反対側のドアを革靴のかかとで思いっきりガンッと蹴ったら隙間が広がって足首が抜けた。
女性はホームに倒れ込む。
同時に私も手を引っ込めたので指を詰めなくてすんだ(笑)
結局,ドアが開くことはなかった。
ホームより車内のほうが明るいのでガラス越しによく見えなかったが,頭を下げているらしき姿を見送りながら列車は動き出した。
四半世紀ほど前のことだ。