見出し画像

私にとっての旅行や散策~旅レポを書く前に~


①はじめに

 世の中の「旅行好き」と比べると、行った場所や回数も少ないため、大したことが無いと思われるかもしれない。だが、旅行好きを名乗る基準なんてものは、行った回数や場所の多さが重要なのではなく、どのくらい自分が充実した時間を過ごせたかが重要だと思っている。頻繁にあちこち旅に出ている訳では無いが、行くとなれば充実した旅程の中で有意義な時間を過ごしている。これはもう世の中の旅行好きの一員として大きな声で言っていいだろう。「旅行と散策が好き!」

 今後旅行や散策について投稿する予定だが、その前に一度自分自身が旅行や散策についてどう思っているのか、無自覚でいつも動いているが実際どのように計画を立てているのか等を整理してみることにした。


②私の性格

 そもそも、私は刺激が無いとやってられない性格だ。ルーチンワークは苦痛でしかない。同じ景色を見て同じこと続けることは、私にとっては停滞と同義だ。(勉強は除く。暗記は反復するしかない。)なんで私は同じことばかり永遠と先の見えないことをやっているんだろう……と、自分の将来が見えなくなって不安に押しつぶされそうになるからだ。世の中には苦痛だと感じない人もいるが、私は「同じことを繰り返す」という事柄を非常に苦手としている。

 また、1人で過ごすことが苦ではない。大学時代は一番気の合う友人とよく食べに行ったり展覧会や旅行に行っていたため、決して、他人といるのが嫌いというわけではないが1人でも全く問題ない。兄弟姉妹はおらず、両親も忙しい人だった。習い事や生徒会等に追われる多忙な生活だったため学校以外で友人と遊んだ経験が少なく、1人でいるのが常だった。

 そして、好奇心がかなり旺盛だ。新しいことを学び、吸収していくことで、自分の知識が増えて成長していると感じられることに快楽を見出している。学んだ知識が別の知識と繋がったり基礎や応用になったりと、頭の中の引き出しを漁るのは非常に楽しい。
 それに、いつどうなるかわからない世の中だ。自然・人為的要因により消えていくものもある。首里城とノートルダム大聖堂は燃えた。世界情勢も刻々と変わっている。自然災害も多い。やれることはやって、観れるものは観て、食べれるものは食べておきたい。

 ついでに、大したことないが私はちょっとした便利な能力を持っている。路線図や地図をすぐに覚えることができる能力、頭の中で大体の距離感やかかる時間を大幅にずれることなく計算できる能力、予定外の出来事にも代替案を即座に考え臨機応変に動く能力だ。これらは物心ついたころから備わっていたため、散策や旅行の時はこれらの能力をフル活用している。

 これらのことから、私は散策や旅行と相性が良い(と自分では思っている。)


③これまで

 幼少期から寄り道や散策が好きだ。習い事の帰り道は、いつも違う道を通っていた。建物の移り変わりや近道の発見、公園に咲いている植物から四季を感じ、神社やお寺にお参りするのは、日常の中のちょっとした非日常を感じられた。学業と習い事に追われる多忙な生活の中での楽しみとなっていた。
 高校時代、時間があるときは、高校から主要駅までの電車2駅分の距離を(徒歩で約30分)歩いて帰っていた。住宅街を抜けて大通りへ、また狭い路地へ。お寺やお地蔵さんにお参りしながら、高台にある神社へ。大阪の街を見下ろせる境内から、夕日が沈むのを眺める。ついでに野良猫の写真も撮って、つかの間の散歩を楽しむ。同じ道ばかりだと飽きるため、気分次第で曲がったことが無いところで曲がったり、敢えて逆方向に行ったり、宛もなくただ主要駅がある方向へ気ままに歩き続ける。この気ままな寄り道でスマホを使うのは写真を撮るときだけだ。マップ機能は使わない。
 帰ってから今日通った道はどこに繋がっているか・立ち寄った店はどこにあるのか等をグーグルマップを見ながら記憶を合致させる。そうして自分の頭の中に高校から主要駅までの寄り道マップを作っていた。偶に定期券の適用外の路線から帰って親に怒られることもあったが、それも含めて放課後散策は高校生活の思い出の一つだ。

 一人旅を始めたのは大学生になってからだ。初めての一人旅は1回生の冬休み。1日目~2日目途中まで友人と2人だが、2日目途中~3日目は1人だったため一人旅とみなす。
 静岡県東部出身の友人が、三島で刀剣乱舞のスタンプラリーと刀剣展示があるから三島観光と併せて来ないか?と誘ってくれた。1日目は友人の案内による三島観光で夜は友人宅に泊まらせてもらい、2日目は2人で鎌倉観光へ行った。夕方に現地で解散し、ここから1人旅だ。鎌倉のドミトリーに泊まり、3日目は横須賀~横浜を観光。(この旅については今後投稿する。)
 この経験は自分の中での旅行に対する考え・行動に大きく影響することとなった。


④マイルール

 私には旅行・散策の軸、マイルールのようなものがある。それは、「行くと決めたなら朝から晩まで動いて、行けるところは全部行く、食べれるものは全部食べる。その地域への出費は渋らない。財布か体力の限界まで動き続ける。」だ。人によって何で満足感を得るかは違うと思うが、私の場合は全てにおいて大満足を目指したい。何においても得れるものは全部得たい派の人間だ。その結果、帰ってから旅程を振り返ると、よくやったなこれ……と思うようなことになっていたりする。自分では修業に近いと思っている。友人に旅程を話すと大抵引かれる。なお、実際に現地にいるときはアドレナリンがマックスで出ているためしんどさを感じず動けるが、帰ってから次の日動けないことがある。一度、3日間全力で動いた後の夜行バス福岡発~京都着、帰宅して30分でシャワーと朝食、即出勤で8時間労働に行ったことがあるが、かなりきつかった。私の体力が無いのか、旅程を詰め込み過ぎるだけなのか。


⑤旅行・散策の組み立て方

 以前友人にどうやって旅程を考えているのかと聞かれたことがあった。正直、行く前には深く考えていない。メインだけを最低限考えて、現地の移動中にルートを考えることが多い。

 2023年3月に唐突に1泊2日で静岡市に行った時は、そもそも行こうと思い立ったのが用事からの帰りの電車(17時)だった。明日明後日急に綺麗に空いたからどっか行くか……とスマホを見ると、ふと、静岡県が頭の中に浮かんだ。Twitterで東海大学の水族館が閉館する情報を見たことを思い出し、これは行くしかないと即座に決定した。
 一先ず交通手段を調べる。深夜0時台のお手頃価格の夜行バスが1席だけ残っていた。満員電車でクレカ情報を入れるのも気が引けたため帰宅後すぐに席を取り、部屋を片付け、家事をして、荷物をまとめて終電に乗り込んだ。なお、この時点で決まっていたことは、静岡県に行くこと、夜行バスは0時台、東海大学の水族館に行く、の3点である。宿は夜行バス消灯前にじゃらんで予約した。ちなみに、1日目の水族館後の予定を決めたのは、清水駅に着いてからと昼食を取ったパン屋のイートインコーナーで、2日目の予定は宿で考えた。行き当たりばったり、現地で初めてまともに地図を見て、現地の観光情報フリーペーパーや観光案内所を使ってその場で動線を考える。もちろん寄り道もする。これが私のスタイルだ。
 一度、しっかり旅程を組み立ててから行ったことがあるが、初めて行く場所で乗り換えに迷ったり博物館に長居した結果、時間と旅程に縛られてしまい上手く動けなかった。それ以来しっかりと旅程を組まないことにしている。


⑥これから

 今後、今までに行った旅行や散策について書いていこうと思っている。多くの人が旅行体験を書いているのを見ているうちに、自分も書いて、発信してみたいと思ったからだ。量があるためすぐに書けるものではないが、徐々に更新していきたい。
 今回は、自分自身の性格やこれまでの環境を踏まえながら旅行や散策に対する考え方等について書いてみた。今後投稿していくうちに同じような考え方の人や同じような旅程を立てて行動している人に出会えれば、それはそれでまた面白い縁だと思う。