女同士 ランジェリーの話
あなたの目の前にいる友人が今日どんなメイクで、どんなファッションかは一目瞭然。
でも、今日着けている下着は?
「今日どんなブラ着けてるのー!?」
友人同士とはいえ、今日着けている下着を聞くのって、もしかしたらセクハラ?
そのチークいいね!どこの?
そんな会話はすぐにできても、下着の話はぜんぜんしない・しにくいとう女性はとっても多い。
わたしだって、急に友人に聞いたりはしない。
だから、なかなか情報交換ができなかったり、好きでもランジェリーの話をする発露が今までなかった、というお声を聞きます。
「ランジェリーの話をする相手がいない。」
話す相手がいない、だから詳しくなくても「まぁいっか」
今日着けてるものがいまいちでも「まぁいっか」
ついついそうやって後回しに。
“ランジェリー”と言うのもなんだか気恥ずかしい。
しばらくランジェリーのお買い物をしてなかったら、ショップや売り場に足を運ぶことにも気おくれしちゃう自分がいたり。
まだまだ女性にとってもデリケートな話題なのかな、と感じます。
わたしの場合は、幸運なことに母がランジェリー好きなので、話はオープン!
母のランジェリー好きがわたしに与えた影響や、見ていて感じることなど書きたいことはいくつもあるんですが、その中でも近年驚いたエピソードを紹介します。
一昨年、家の中にスズメバチが入ってきてしまい、母が刺されました。
けっこうな大きさのスズメバチだったため、母はアナフィラキシーショックに。
「痛っ!」と言ったかと思ったら、手が震えだしてきてる!
慌てて救急車を呼び、母の様子を見にいったら、いない!
自分の部屋でなんかゴソゴソしてる。
「何してるの?!」って聞いたら
「今日のショーツ、いい加減なのだったから」
えーーーーーーー。生死にかかわる大事なこのときも、美意識発動するの!?
この人には敵わないな、と心底思った出来事でした。
わたしがランジェリースタイリストなので、娘にとって「ランジェリー」という単語は身近な様子。
小3ながら、「そのブラかわいいね」とか「新しいランジェリー買ったの?」なんて言ってきます。(生意気!!)
自分がランジェリーを身に着ける日がくることを楽しみにしたくれている姿は、この仕事をして良かったと思えることのひとつ。
ティーンのお嬢さんを持つママは、自分はブラキャミでも娘にはちゃんとしてほしい、かわいいものを着けてほしいというかたが多いんですが、見慣れないものを急に発育に合わせてすすめられても受け入れがたいのが思春期。
できれば、
“女性って大人になると素敵なランジェリーをつけるんだ”
家庭のなかで、なんとなくそんなイメージを持ちながら大人に向かっていけるといいのではないかなぁと思っています。