【ハイデガーと俺】もう何も言えない。
直接的なことはもう言いたくないんだ。もちろん決定的なことも。
意味のない言葉のなかでぷかぷか浮きながら、あれとあれを繋げたら、意味ありげだね、って誰かに笑いかけていたいだけなんだ。
でもそこにいたハイデガー先生がそれじゃダメだって言ってくれた。
それに対して俺は「でもお前ナチ党員だっただろ。」と。
決定直接的な言葉を発射してしまう。、俺がいた。
確かにそれからハイデガー先生は出現しなくなった。
その代わり僕は、ツ ー ツ ー ツ ー ツ ー ツ ー ツ ー。
決定的だから、直接的だから、言わないことにした。
終わりだ。