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目を見て思いを伝えること

つぶやきで済むと思ってつぶやきに書いてたけど全然足りなさそうなのでnoteに書いた

良すぎて言葉が出ないってことって、あるんだな。

いつもと変わらない町、いつもと変わらない南海線も大阪環状線も、今日は、カメラの彩度を上げたかのように色付いた

某駅から新今宮、新今宮から大阪、
大阪から梅田CLUB QUATTRO

握りしめたロッカー代とドリンクチケット
そして、充電80%のスマートフォン
今スマホを握りしめている理由は、snsを見るためでも、ゲームをするためでもない。
好きな人に会うためのチケットを持っていくために握りしめているんだ

片道1時間、1000円をかけて大都会大阪梅田へ行く。
人混みなんて大っ嫌いだし、満員電車も嫌いだ

それでも時間とお金と労力をかけて会いに行きたいと思う。そう思わせてくれる人がいる
すごい力だと思う、素敵だと思う、魅力的だと思う

相変わらず、ライブハウスは薄暗くて人で溢れていて、そしてBGMが鳴り響いている。代わり映えない、いつもの景色と音

ライブ前、誰しもがスマホに夢中でTwitterに夢中で、LINEにInstagramに夢中。だけど、平然そうに見えて、きっとみんなこれから始まるステージに胸を高鳴らせている

そんなライブハウスが人混みであるにもかかわらず、嫌いじゃなかったりする

私の目当ては、言うまでもなくBlue Mashで、田中優斗の言葉。なので、ライブレポだけど前半2組のライブの感想は割愛します

お決まりの銀杏BOYZが鳴り響いてマサヒロくんが、げんげんが、そらくんが、出てきて、そして優斗くんが出てきて、チューニングが始まって、『BABY BABY』のサビが始まって、フロアがシンガロングする。SEって本当に麻薬すぎていて、羽目が外れる瞬間ってここだな、といつも思う

前回のWILD BUNCH FEST.からさらにたくさんBlue Mashの曲を聴いてきた。耳にタコができるほど、聞いてきた。

でもライブハウスのBlue Mashは、目の前で歌うBlue Mashは、原曲がデフォルトじゃないから好きだ。その時にしか聞けない優斗くんの言葉があるから好きだ。この時このライブでしか聞けない言葉があるから、このライブじゃなきゃダメだと思う、見逃せないと思う

今日のライブでもあった、今日しか聞けない言葉
思い出せる限り書く、書くけど、間違ってたらごめん

この前タイムカプセルを開いたら、14歳の時に20歳の俺に書いた手紙を見つけた。20(ハタチ)?なんてもう1年ちょい過ぎてるけどまあいっかと思って読んだ。(中略)そしたら書いてあったんだ、音楽を鳴らし続けてくれって。それに俺感動しちゃってさ!だからこの歌を歌いたい思う。このバンドを結成して間もなく書いた曲です。照明さん、おれにピンでスポットライトを当ててください。あの頃の、15歳の俺の部屋のように 

そして始まった「愛すべき日々」
1番好きな歌で、1番好きなメロディが、こんなにもアツいMCから始まった。アドレナリンが出ないわけがなかった。ぶち上がらないわけがなかった。
この歌の好きな歌詞、『目を見て思いを伝えること、あなたの目の前で歌うこと、そして何よりも生きてること、出会えたこと、叫べること』
心の中で刻み付けた。強く強く刻んだ。
優斗くんのことだから、これをこのまま歌っていたかは全く定かでは無い。でも、でも正確に残ってないけど、けど確実に握りしめた拳が強くなった、手のひらが熱を持った。そして優斗くんの言葉を思い出した。

なんでライブハウスで拳をあげるか分かるか?それは、大事なものを握りしめているからだ。もし、その手で誰かを殴りたくなったら、自分を殴りたくなったら、ここに来ればいい。

これまで生きてきて何度もあった。自分を殴りたいと思ったこと。やるせない、矢の向けどころのない気持ちを自分に向けたこと。でも、その握りしめた拳はこの場所のためにあった。あの日々を報ってくれる世界がここにはあって、あの頃の私がどこにもぶつけられなかった気持ちを変換してくれる場所がここにあった。もし、大人になってこの愛を捨てるなら、このライブハウスでの愛した日々を裏切るなら、大人になんてなってたまるか、なんて強く思った

ただひたすらに気持ちをぶつけた、拳を上げて約30分、いや何分だったかなんて全然わかんない、体感は一瞬、でも一生、一生涯残り続ける景色をこの目に焼き付けた。

私は、ダイブもモッシュも苦手で、できないし、肩を組んで歌うこともできない、人と接するのが苦手で上手く喋れない、誰かが普通に出来ることを強く躊躇ってしまう。日常でできない自分が嫌になる、嫌いになる、好きじゃなくなる、やめたいと思う。でも、ここに来れば、私のために、1人のために、歌を歌ってくれる人がいる。俺の目を見ろ、お前に伝えに来たんだと言ってくれる人がいる

やっぱり好きなものを好きでいて良かった。憧れて良かった。出会ってくれて、歌ってくれて、叫んでくれて、伝えてくれてありがとう。

そして、もう1つ、優斗くんの言葉

メンバー、俺の隣で弾いてくれてありがとう!

隣に誰かがいてくれることを当たり前じゃないと思えること。それって当たり前じゃないから。そう思えるのって本当に素敵なことだから。そう思える人が私の憧れでいてくれて、まだまだ自分の生き方に自信が持てる。ありがとう

誰かに優しくなれる、それをライブハウスとここにいるバンドマンは教えてくれる

今日も会えてよかった。そしてこれからもそう思わせてくれる夜が幾度となく来ると信じて、たくさんたくさん会いに行く。いつまでも、私に夢を与えてください。かっこいいBlue Mashでいてください。

明日から、またイヤフォンであなたの歌に会いに行きます。素敵な夜をありがとう

2024.09.05
TOKYO CALLING TV ライブレポート
@梅田CLUB QUATTRO

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