あの夜、暗闇から救い出してくれた大切な人へ
2024年10月9日
武道館に立ったのは、あの頃賑やかにはしゃいでいたクラスの人気者ではなく、教室の端で窓の外を眺める少年たちだった
ハンブレッダーズというバンドは、この日少年漫画の主人公になった
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真っ直ぐな言葉がこれまでどれだけ私を救ってくれただろうか。彼らの言葉に何度救われただろうか
ハンブレッダーズの言葉を心にしまっているファンは、きっと私だけでは無い
目の前に見える光景からたくさんのことを思い出して、涙が溢れた。
ハンブレッダーズというバンドは言葉が上手い なんてよく言われるけどきっとその通りで、彼らを一言で表すにはそれが最適解なのだ。そして彼ら自身も自分たちのバンドを『言葉で闘っているバンド』だと思っている。みんなが認める『言葉のバンド』
そんな彼らが武道館で残した言葉
近頃の音楽にはまるで「奇抜」や「チャラさ」が付き物で、どこを見渡してもそんな人ばっかりで、酒、煙草、女遊びなんて言葉がバンドマンの代名詞
でもそんな世の中でTシャツにジーンズ、赤のジャックパーセル、そして鉄壁の黒前髪でステージに立ち続ける、ハンブレッダーズのボーカルはそんな人なのだ。
飛び抜けて異質でなくても、音楽は人の心を掴むことが出来る。見た目じゃなくて伝えたいことを大切にするべきだと思えるようになったのは、きっとこのバンドに出会ってからだった
彼らは小さな声の代弁者で、弱者のための音楽を鳴らすヒーローで、陰に光を与えるバンド。大きな舞台に立ってさえもなお、声なき声を代弁するのだと言い放ったハンブレッダーズは、やっぱり私の光だった
何度も暗闇の中で独りぼっちになって、見えない何かに押しつぶされそうになった時、目の前に光を差し伸べてくれたのは紛れもなくこのバンドで、そしてその度に、その光の射す方を追い続けた
ムツムロアキラの言葉は、このバンドの言葉は、あまりにも魔法で、たった数分で誰かの心を強くできる。それは誰にでも成し得ることではなくて、彼らにしかできない力
私がこのバンドをこんなにも好きでいられる理由はそうやって何度も言葉で支えてもらってきたから。
だからそんなバンドが現代のバンドシーンで輝き続けていることが、私は誇りで仕方ない
あの時、ムツムロアキラの言葉に出会えてよかった。彼と出会わせてくれたあの小さなライブハウスと私にハンブレッダーズを教えてくれた友人は、このバンドと同じくらい大切な宝物
彼が綴った歌詞たちは、私の心の中で生きている
秋風が吹いた時、冬の寒さを覚えた時、春の桜が散った時、夏休みの計画を立てる時、きっとどんな時にも浮かぶのはこの人の言葉で、そして私はそう思える私が好き
下向きがちになっていた私が、ちょっとだけ前を向けるようになったのは、このバンドが私の心の真ん中にいてくれたから
幸せな時間は泡沫だから、これからも描き足していかなくちゃねと伝えてくれたから、そう歌ってくれたから、私は私の幸せをずっと追い続けることが出来た、それは今までもこれからも、ずっとそう
私の幸せにはこのバンドが必要不可欠で、歩む先にきっとこのバンドがいて欲しい。彼らと出会ったこの3年間でずっと思い続けてきた
そしてこの武道館という場所で、また強くこのバンドに着いて行きたいと思わせてくれたムツムロさん、でらしくん、うきくん、木島さんにはありがとうじゃ伝えきれないたくさんの感謝がある。
私に色んな景色とたくさんの出会いをくれてありがとう。このバンドがいたから行けた場所、出会えた人、得られた感情は、どれも大事で大切な思い出
そんな気持ちをずっと心に握りしめて、この先も日々を過ごしていきたい
だから、あなたがこのシーンでずっと輝き続けて、これからのロックンロールをあるべき姿で人々の心に届けて欲しい
ハンブレッダーズが愛と平和を歌い続ければきっと何かが変わる気がしてならないのは、私の勘違いなんかじゃなくて、本当にこのバンドにはその力があるからだと思う。
だからいつまでもこのバンドのメロディがたくさんの人の苦しさを救う光でありますように。誰かの暗闇を照らす光でありますように。
そして、ずっとこのバンドが私の心の中に生き続けますように。
「光」で紙吹雪が舞ったあの瞬間の煌めきと輝く4人の姿、一生忘れません。音楽に出会えてよかった。
私の結末には、悲しみだけじゃ役不足だから、これからもささやかな彩りを忘れずに、このバンドともに幸せを描き足しながら、新しい見開きページをつくっていこう
15周年おめでとうございます。出会えて幸せです。
私の日々を支えてくれてありがとう。
これからも歪んだギターを掻き鳴らして、声なき声を歌うバンドであってください。末永くこのバンドがロックシーンにあり続けますように
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