昭和8年創業の銭湯「小杉湯」がLINE WORKSを使ったらスタッフの働きやすさが向上した話
こんにちは。LINE WORKS編集部です。
日本で46万社を超える企業さまにご利用頂いているLINE WORKS。
任意団体から大手企業まで、業種業態もさまざまにご活用いただいております。
今回は、日本人にとても馴染みのある銭湯のなかでも、創業80年を迎えてもなお日々銭湯ファンを増やし続けている「高円寺 小杉湯」でのLINE WORKSの活用事例です。
創業80周年を迎える「高円寺 小杉湯」は、その昭和レトロな母屋や雰囲気を残しながら、現代のニーズに応えるサービスを取り入れ、訪問する人々を魅了しています。また、2024年4月には原宿の新商業施設「ハラカド」の地下1階に2号店「小杉湯原宿」をオープンするなど、新しいチャレンジを続けています。
多いときは1日に1,000名もの入浴者をお迎えする銭湯の運営にLINE WORKSがどうお役に立っているのか、小杉湯の店長 平松弘史さん、スタッフの河村さん、田中さんからお話をうかがいました!
1日にご入浴者が1000人を超えることも。
創業80年を迎える小杉湯、今は三代目に継承
店長 平松さん
1933年に設立された小杉湯は、創業当初は公衆浴場として運営をスタートしました。創業者は小山さんという方で、杉並区にある銭湯ということと、ご自身の名字から「小杉湯」という名称になったそうです。
私の祖父・平松吉弘は、当時新潟から東京に上京して渋谷・原宿ではじめたやきとり屋の事業が成功していました。当時は銭湯がものすごく流行っていて、小山さんが手掛けていた銭湯も非常に繁盛して経営に手が回らなくなったことから、祖父が買い取り、初代オーナーとなりました。そして、父が二代目を継いで、その後、兄が三代目として現在の経営者になっています。
私は、別の会社で働いたのち小杉湯に戻ってきて店長に就きました。今年で3年目になります。
代々、「小杉湯をこういう場所にしていきたい」という想いがあって、それを形にしてきているのを見てきました。そんななか、私がとても大事にしたいのは、スタッフのために働きたい、スタッフが働きやすい場所にしたいということですね。
今、小杉湯には私含めて社員が3名、アルバイトが30名、計30名のスタッフがいますが、全員が一同に集まることはありません。開店前の清掃から閉店後の締め作業まで、シフト制で3〜4名が入れ替わりで運営しています。
近年はありがたいことに多くの方々にお越しいただき、平日でおおよそ400〜500名、土日祝日は900名・・多い日は1000名を超える入浴者にご利用いただいています。
さらに、小杉湯は、毎日・毎週のように制度が変更になったり、物販の内容が入れ替わったり、イベントなども行われます。日々の営業に加え、それらの情報でスタッフが困らないように、遅滞なく、正しく伝えたい。シフトに入ったスタッフがその日気持ちよく働いてもらいたいなって強く想っています。
どんなふうに小杉湯のオペレーションを効率よくできたら、スタッフも気持ちよく働けて、かつお客様の体験価値を向上させることができるんだろうということは、常に考えていますね。
最初LINEで行われていた業務連絡。
日々のやり取りにLINE WORKSを使い始めたきっかけ
店長 平松さん
小杉湯では以前、主にプライベートで使うLINEで社内のコミュニケーションを行っていました。しかし、プライベートと仕事の区別がつきにくく、休日のスタッフにも通知が届いてしまうという問題がありました。
休みの日に仕事の連絡を見なきゃいけないというのは、例えどんなに銭湯が好きでも負担になります。スタッフのストレスの増加や生産性の低下を懸念するようになりました。
そこから、仕事用で使うためのチャットツールを探すようになり、あるビジネスチャットツールを導入しました。それ以降は、仕事に関するコミュニケーションにLINEを使うことをやめたのですが、LINEと比べて操作が煩雑だったためスタッフが使い慣れるまでに手こずってしまいました。
日々忙しい営業時間中で迅速なコミュニケーションが求められるなか、チャットツールは浸透しないまま、結局LINEに戻ってしまいました。
私が店長になったばかりの頃に、学生が小杉湯でアルバイトをしながら新サービスや新しい企画を提案するという学生企画チームが在籍していて、そこで学生からLINE WORKSを使うことを提案してもらって、存在を知りました。そのときの提案では却下しちゃったんですけど(笑)
業務連絡がLINEに戻ってしまってから、どうしようかなとなっていたときにそのときのことを思い出して、再検討した結果、やっぱりLINEと似た使用感が良くて正式に導入することを決めました。
実際にスタッフにも研修することなく使ってもらえました。新しく入ったアルバイトの子たちからも特に質問されないですね。70歳の番台スタッフも使ってくれています。
忘れ物の共有に効果絶大!
マニュアル更新などの周知も「ここにあるよ」でシンプルに
店長 平松さん
営業時間内でおきたことや、会社として決めたルールなどを共有するのにトークや掲示板を日々活用しています。
河村さん
在庫グループがあるんですけど、例えば「このアイスの在庫がもうないです」とか「ヘアゴムが少ないです」とかをつぶやいてくれます。もし夜に現場で会ったときや事務所に置きメモ等で伝えられてしまうと、発注は翌日になってしまいますが、日中帯に伝えてくれるとその日のうちに発注できます。
それに、在庫が切れたアイスなんかも「このアイスもう終売で追加ないんですよ」とかすぐにトークで返せれば、営業中のスタッフがご入浴者さんとのコミュニケーションにつなげることだってできます。
何より、トークで一番重宝しているのが忘れ物共有のグループトークですね。銭湯って毎日かなり忘れ物があるんですけど、その日の忘れ物をまとめて写真に撮って投稿するグループがあります。
忘れ物を取りに来たお客さまから、こんなもの、と説明されてもわかりにくいことがあります。忘れ物は番台ではなく別の場所で保管しているので、都度実物を見に行って持ってくるのは結構大変なんです。
でも、LINE WORKSで写真付きで共有しているので、お客さまにも写真を見せてスグに確認ができますし、どの忘れ物が引き取り済みなのかというのも共有できるので、取り違いなどのトラブル防止にも役立っています。
店長 平松さん
掲示板機能にはずいぶん助けられています。
LINE WORKS導入当初はアルバイトスタッフが40名くらいいたので、一人ひとりに業務マニュアルを細かく説明するのがとても大変でした。なので「とりあえず、読んで!」という気持ちで掲示板に投稿したのが始まりでしたね。
いまでは、全体連絡やシフトに入る前の確認事項などが一箇所にまとまるので、見落としがなくなりました。
「スタッフ共有事項」や「マニュアル」というカテゴリを作ってそこに銭湯運営のマニュアルや業務連絡を投稿しています。例えば、レモンサワーが新しく入るお知らせとか、お湯張りのマニュアルとかですね。
初めてシフトに入るアルバイトスタッフにも、「とりあえずこれ読んでね」と伝えられるのがすごく楽です。スタッフも自分で検索できるから情報も探せますし。
まだ読んでいなければ「今これ読んでおいて」って一言伝えるだけで良いですし、LINE WORKSを入れてから、コミュニケーションや業務連絡がとにかくシンプルになりました。
直接話して深掘りしたい内容は、一緒に掲示板を見ながら伝えることもできます。
田中さん
毎日、営業中にはいろんなことが起こります。それをトークを介して知ることができると、「昨日の小杉湯はこうだったんだな」って把握しやすいですし業務にも入りやすいです。
また、朝スタッフと夜スタッフは普段会うことがありませんが、誰かが事務所にお土産を置いてくれたときなんかは、その話題で雑談し合っているところを見ると、会えなくてもスタッフどうしがつながっているようで嬉しいです。
休みの日はしっかり休む。
アルバイトスタッフができる業務の幅を広げたい
店長 平松さん
小杉湯は、木曜日以外営業している、かつ、木曜日もメンテナンスや掃除、企画の準備などで動いているので、ほぼ毎日何かしらの業務が進んでいます。社員が休暇の日でも良くも悪くもLINE WORKSには毎日情報が流れてきますので、どこに出かけていても情報はキャッチアップできてしまいます。が、LINEをやめたかった理由がプライベートと区別することだったので、例えば「休みの日はLINE WORKSの通知をオフにしよう!」など、スタッフの働きやすい環境をより良くするための啓発活動も進めていきたいと思います。
また、LINE WORKSとは異なりますが、アルバイトスタッフにもITツールを使えるようになってもらい、社員がやっている発注業務などできる業務の幅を広げてほしいと思います。
いずれは入浴時間帯の傾向や物販の販売傾向などのデータ分析を通じて、お客様のニーズにより適したサービスを提供していきたいですね。
小杉湯のnoteはこちら https://note.com/kosugiyu/
公開件数300超え!LINE WORKS導入事例はこちら https://line-works.com/cases/