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メンズの皆さんも古着と中古をチェックして!

古着と中古の衣料を新しいものに組み合わせるのは、世界のファッションの流れです。British Vogueにも堂々と記事が出ていますし、スタイリングもされています。安いものを大量に買って使い捨てという、サステナビリティに反する行為はおしゃれではない人とみなされています。British Vogueの2020年1月号にも、「WEAR FOREVER」と書いてあります。

さて、メンズの近代のファッションの発展は、イギリスのカントリージェントルマンのスタイルから始まります。質実剛健、いいものを長く、手入れして着るというのがカントリージェントルマンのスタイル。いいものを大事に長く着る、これが基本ですし、それは知性の証でもあります。

とはいっても、30年前とほとんど可処分所得が変わらないという日本の経済状況の中で、いいものを買うことさえままならないのが現実。それで仕方なく、ファストファッションで過ごすということもあるでしょう。だけれども、そればかりしていると、やはりモノを見る目は育ちませんし、いつまでたっても行動範囲が限定されるでしょう。何よりファストファッションばかり着ていると、気持ちがすさんできます。

それで、です。ではどうしたらいいか。古着と中古を探しましょう。トラッドと、古着や中古はとても相性がよいです。古着屋さんへ行くとわかりますが、状態のいい、トラッドのジャケット、コート、セーターがたくさん売られています。凝った手編みのアランセーターが8000円ぐらいで手に入ります。

時たま古着屋さんへ行きますが、見ているのは20代前半の男性ばかりで、30代以降になると、販売員さんぐらいしかいません。40代の男性がいるのも、見たことがありません。

もう一つお勧めなのは、中古の衣料を入手すること。バーバリーやラルフ・ローレンなど、トラッドメーカーの中古品は今でも高値で取引されていますし、デザイン的に今着てもおかしくないものが多いです。ファストファッションのコートを買うぐらいなら、同じ値段でバーバリーやラルフ・ローレンの中古を買ったほうがずっといいです。

気を付けるのはシルエット。今の時代のシルエットというものがありますから、買いに行く前には、今どんな感じのシルエットがいいのか、コレクションを見て少し勉強しておくといいでしょう。バーバリーならバーバリーの、ラルフ・ローレンならラルフ・ローレンのを見てください。

中古は恥ずかしくないかって? 恥ずかしくありません。車だって、同じでしょう? 中古でもメルセデスはメルセデスですよ!同じ同じ。

ファストファッションと同じ予算で、中古だったらもっといいものが買えます。また、サステナビリティを実践しているという自信も得られます。

これから何か買う場合、中古と古着についても検討してみてくださいね!ファストファッションまみれより、そっちのほうがずっと格好いいことなのです。何が格好いいかというと、サステナビリティに配慮して、世界の気候変動についても考えているという、その姿勢があらわれているからです。

世界のアパレル産業の大量生産、大量廃棄による二酸化酸素の大量排出は、気候変動に影響を与えていることはもう既に明らかです。サステナビリティを意識して、中古や古着を取り入れつつ、本当に知的な、そしてこれみよがしではないおしゃれな人になりましょう。


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