誰も教えてくれなかったおしゃれのルール(アーカイブ)旅のワードローブ
連休が近づいてまいりました。旅行の予定がある方も多いのではないかと思います。
さて、今日は旅行のためのワードローブです。
今回ご紹介するのは、私が過去に行った、ヨーロッパ一人旅を重ねて、考えるに至った1つの方法です。ご参考になればと思い、紹介します。
その前に、前提ですが、今日紹介する旅とは、1週間から10日程度、都会、またはある程度は街である場所、そして一人旅、季節はだいたい春か秋ということです。ですので、秘境やリゾート地では通用しないと思われます。また、ツアーで荷物をだれかに運んでもらえる場合とも違うと思いますので、その点、念頭に置いて読んでください。
上にも書きましたが、これは「一人旅」のためのワードローブです。
一人旅において、最大限気をつけるべきことは、荷物をなるべく少なく、軽くすることだと思います。
だれかが持ってくれるわけではありませんし、たとえば、駅や空港でトイレに行くときも、スーツケースごと個室に入ります。だからなるべくコンパクトに、小さいほうがいいのです。
私はもっぱらナイロン素材のダッフル型(細長い形です)のかなり小さいスーツケースで行きます。そして、スーツケースの重量は10キロを超えないように考えます。
ですから、この中に入るように、ワードローブを考えるわけです。
たとえば、旅行期間が9日とします。
前にも書きましたが、必要ワードローブはボトムより、トップスのほうを多めにします。
この場合だと、ボトム3着、トップス4枚ぐらいです。
目安は、ボトムが日数の3分の1、トップスが日数の半分以下です。
下着や靴下なども、日数の半分以下。こまめにホテルで洗濯します。
旅先では気温が変化することが考えられますから、基本は重ね着です。
これに、薄手のカーディガンや、それに準ずるものを足します。
そして、上着、コートと続きます。
上着は、ちょっとかしこまって見えるけど、決して肩の凝らないジャケットを選びます。
そして、コートです。
またワードローブの中に、必ずワンピース、またはワンピースに見えるようなセットアップを入れます。
(ワンピースを追加したら、必ず基本から1つ枚数を抜いてください)
素材はしわにならないジャージーやポリエステル素材のもの。
そして最後に大判のストールを足します。
そして、はいていく靴とは別に、街歩きや郊外へ行くときのための靴も入れます。
ホテル内のレストランを利用する予定のときは、ホテル内用の靴(かさばらないバレエシューズなど)も用意します。
以上がだいたいの基本です。
次に、これらを構築していく上でのポイントです。
・かさばらない、だけど温かいなど、案外旅で重宝するのがカシミアとシルク。
薄いカシミアのカーデガンや、シルクのシャツは軽い上に着るととても温かいです。また、見た目にも少し高級な感じがしますから、お勧めです。もちろんカシミアストールも便利です。
・コートと靴は、見た目の上で最も重要。
ホテルやレストラン、お店に入るときなど、見られるのはコートと靴です。インナーはどんなに安くても構いませんが、コートと靴だけはある程度のレベルのものにします。ブランドもののバッグを1つ持つよりも、実はずっと効果を発揮します。
・ワンピースについて。
これは特にイギリス旅行へ行くときに発見したことなのですが、イギリスでホテルに泊まって、ホテル内のレストランで食事をすると、周りの女性たちはみなワンピースを着ているのです。どうやら、改まった席=ワンピースのようです。別に高くなくてよいのです。ワンピース+なくしても構わないアクセサリー、そしてホテル用の靴。このひとそろえを持っていくと便利です。もちろん、ホテルの外のレストランに行くときもこのスタイルです。
・現地で調達。
私の行くのはもっぱらイギリス、フランス、イタリアなので、何かしら現地で洋服を買います。狙い目は、デパートや高級スーパーのオリジナル企画のデザイナーもの。ちょっとしゃれたデザインが、かなりお安く手に入ります。お店自体もカジュアルな感じなので、敷居も低いですし、気軽に買えます。また小物類の現地調達もお勧めです。日本であまり見ないようなものが手に入ります。
・小さなクラッチバッグ。
ホテルのレストランで朝食をとるとき、財布、パスポート、部屋のカギなどを入れる、クラッチバッグを持っていきます。お財布をそのまま持つのも変ですし、ちょっとお出かけのときも便利です。
・下着は乾きやすいもの。
下着はホテルで洗うことになりますので、乾きやすいものにします。ですから、綿100%はなるだけ避けます。
・行きと帰りはなるべく重ね着。
持ち歩く荷物を少なくするために、家を出てホテルに着くまでは、なるだけ重ね着していきます。そのためにも、薄く、軽く、温かい素材のものを多く選びます。
・寝るときはレギンス。
寝るときのためにレギンスも必ず持っていきます。寒い日は、スカートの下にはいたりもできます。レギンスの上は外着としても通用するチュニック丈のもの。ポイントは、ホテルのスタッフが入ってきて、見られても困らない格好ということです。
だいたいこんな感じです。
旅行のために特別何かを買うということは、あまりないです。
自分が持っているものの中から選びます。
普段から、旅行のワードローブについてもきちんとイメージを持っていれば、ふだん着がそのまま旅行用になります。
これはあくまで1つの例ですので、みなさん、それぞれ考えてみてください。
旅行のための最低限のワードローブを作れるならば、日常のための最低限のワードローブを作ることも可能であるということです。
2011・04・23