LINE MUSICをきっかけに初デジタルシングル「Telephone」をリリース📞🌈初めてのレコーディングサポート現場では涙する場面も…
【プロローグ】
「LINE MUSIC」では、国内シーンにおけるセルフプロデュースアーティストのチャレンジを後押しすることを目的に、全国5都市(大阪・北海道・愛知・福岡・東京)で参加費無料のワークショップ「Artist Lounge」を昨年TuneCoreさんと共同開催していました。 詳細はこちら
ワークショップを通じて出会ったインディーズアーティストさんには、レコーディングサポート特典のご案内をしていました。
🎤レコーディングサポート特典とは?
希望者には無償でプロの作曲作詞家からの楽曲提供、およびプロ仕様のスタジオでのレコーディングもサポートする、といった内容です。
ワークショップだけでのサポートで終わらせず、知識的・金銭的な理由で一歩踏み出せなかったアーティストの”初めてのセルフプロデュース”までをサポートし、アーティストにとって新たなチャレンジに繋がる機会を作りたいという想いでした。
レコーディングサポート特典をご案内してからは、70人近くのインディーズアーティストさんから音源付きで応募が届きました!💌
そして、お送りいただいた音源は全て耳を通し、チーム内で協議させていただいた結果、レコーディングサポート特典を「鶴田奈々」さんに贈ることにしました👐
今回のnoteでは、鶴田奈々さんがどんな人物なのか、またレコーディングサポートを通じて初めて配信する鶴田奈々さんのデジタルシングル「Telephone」について紹介します!楽曲リリースするまでの裏話や、多くの応募者から鶴田奈々さんが選ばれた理由にも迫っていきます😉
鶴田奈々(つるたなな)
1997年9月5日生 大阪府出身 シンガーソングライター
3歳からピアノ、9歳からダンス、11歳から作詞作曲を始め、ピアノ弾き語りでライブイベントに出演の他、舞台やTVドラマ・映画出演等、役者としても活動していた。現在、自身でトラックメイクをし、シンセサイザー/ピアノ弾き語り・ダンスボーカルを織り交ぜて活動中。
影響を受けたアーティストは、マイケル・ジャクソン、絢香。
「今回も東京にお越しいただいてありがとうございます!最終新幹線があるので早速始めますか!(笑)」という会話から始まった本インタビュー。
鶴田奈々さん、大阪からレコ―ディングサポートのために何度も東京まで通ってくれていました😫
インタビューには「Artist Lounge」の企画者でありインディーズプロジェクトのリーダー・べーまなさん、編成担当・すーさんも同席しました。
「ちゃんとしてそうな真面目な子」という印象
まず、鶴田さんは大阪のアーティストラウンジに参加してくれていたと思うのですが、どこでアーティストラウンジのことを知りましたか?
鶴田:TuneCoreさんにアカウント登録だけしていて、いずれ曲を出したいとは思っていたのですが、今までデジタル配信はしたことなかったんです。曲を作ってはライブして、でも自分ではYouTubeにも上げてなかった。
そんなときにTuneCoreさんからアーティストラウンジについて参加者募集のメルマガが届いて、大阪開催の日に応募しました。
アーティストラウンジではLINE MUSICスタッフと話しましたか?
鶴田:少しだけ…!
すーさん:アーティストラウンジでもグイっと一歩前に出たい気持ちが出てましたよ。でもLINE MUSIC然り、曲をデジタル配信してなかったので、配信して欲しいなと思ってました。あと、しっかりした紙資料を持参してくれていて、「ちゃんとしてそうな真面目な子」という印象を持ちましたね。資料を渡してくれる人は少なかったので。
ーレコ―ディングサポートについては、アーティストラウンジ参加者限定の公式アカウントから応募してくれてましたよね!
べーまな:裏の話をすると、応募者の曲を全部聴いて、3アーティストまで絞り込んでいたんです。その中に鶴田ちゃんを選んでいて、まずは直接話したいと思っていました。
<当時応募してくれた際の実際のLINEのやりとり>
サポートを本気で求めている気がした
鶴田さんを選んだ理由は?
べーまな:まず資料が素晴らしい。(笑)いやでもこれ冗談じゃなく、そういうところに本気度って出るじゃないですか。もちろん自分で楽曲作りができて、ダンスもできるところにも魅力は感じていたのですが、「レコーディング特典だからラッキー」という感覚でなくて、サポートを本気で求めている気がしたので僕らとしてはそれに応えたいと思いました。
まずは電話で話していて、そのときに東京に来るときがあると聞いたので、実際に会ってお話して、そこで決めました。
ちなみにこんなスケジュールで制作は進んでいました。
12月04日 キックオフミーティング
12月15日 楽曲制作完了
01月16日 レコーディングプリプロダクション
01月24日 レコーディング本番
01月29日 2mix監修/ジャケット写真撮影
02月08日 マスタリング→完パケ
02月19日 TuneCoreさんで配信設定
具体的にどんなサポートを?
べーまな:鶴田ちゃんのセルフプロデュースをもっと後押ししたいと思い、プロ中のプロ「Digz.inc」さんに相談しました。
三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの「R.Y.U.S.E.I.」や少女時代の「MR.TAXI」といった数々のヒット曲を世に送り込んだクリエイティブカンパニーですね。Digzの制作部ご担当の酒見さんもこのアーティストラウンジトに共感してくれて、突発的な案件にも関わらずレコーディングからマスタリングまでの楽曲を仕上げる工程の制作を快諾してくれました。
レコーディングには、ボーカルレコーディングをしっかりできるエンジニアさん、それをうまく進行するディレクターさんがついてくれています。
鶴田ちゃんが歌うんですけど、ディレクターさんやエンジニアさんがアドバイスをしながら、最終的には鶴田ちゃんが「これがしたい。これがいい。」と決めていきました。
そんな方とのレコーディングを通して、驚いたことなどあったりしますか?
鶴田:たくさんありました。今回の楽曲「Telephone」は、Digz所属のサウンドエンジニア、Gregory Germain(グレゴリ・ジェルメン)さんにミックスして頂いたのですが、この曲は特に音数が少ないトラックなので、今までの楽曲よりも、デモ段階の調節していない状態からの変化が著しかったです。Gregoryさんの手にかかると、こんなにも磨きがかかるんだと驚きましたし、感動しました。
そして、セルフプロデュースをこんなに深いところまでやったことは、初めてでした。
曲制作から始まり、どんな歌い方で、どんな音のバランスで、どんな衣装で、どんな場所でジャケ写の撮影をして、どんなデザインで…等、楽曲の全体像のイメージを自分でどんどん膨らませていくことが楽しかったです。
レコーディングは、今までの自分とは違いましたか?
鶴田:ボーカルディレクションが入ったREC(レコーディング)、トラックダウン時のボーカルチェックのおかげで、しっかりと、ボーカル・歌詞の世界観に向き合えました。
自作の曲とはいえ、自分では気づかない歌い方の部分を、ディレクションして下さったSHOWさんからヒントになるアイデアを頂き、自分の頭の中でのイメージがどんどん膨らんでいきました。
本RECの日は、ボーカルブースの照明を暗くしたり、椅子に座って歌わせてもらったり、色々工夫して臨みましたが、最初の2回ほど通して歌った後、SHOWさんに「もっと出せると思う」と言って頂き、その言葉で拍車がかかり、楽曲の世界観に、更に深く入り込めました。
【レコーディングの様子】
こういう作り方は初めてで、「演じる」というか、そのアーティストとしての自分と素の自分って同じなんだけど、違うっていう感覚がはっきりしたんです。それはお芝居をしていたからそういう経験も活かされているのかもしれないです。お芝居を勉強してきたからこの感覚が分かるようになったんだなって。
レコーディング時の涙
べーまな:レコーディング見ててそれを感じた瞬間がレコーディングであって。ちょっと泣いてましたよね?「すみません、ちょっと時間ください」って言ってたから…。
曲に込めた思いとかを回想しながら、曲の世界に入ってレコーディングに向き合ってたんだと思って、そのときから「いいものが生まれるだろうな」と思ってました。
鶴田:バレてたんですね…あんなに泣いて歌ったのも初めての経験になりました。笑
亡くした祖父に向けて
「Telephone」はどういう想いで作ったのですか?
正直に言うと、祖父に向けての曲なんです。去年の夏に祖父を亡くしていて。一見聴くと男女の恋愛ソングなのかなと思うんですけど、よく聞くと「この歌詞は恋愛じゃなくない?」って気付いてくれると思います。”タイムリミット”とか。
もともと歌詞を書く上で「愛」をテーマにしていて、それは恋愛だけじゃなくて大切な人への愛、家族だったり、友達だったりも、同じ「愛情」だと思っていて、今回は祖父に対して書きました。
寂しさや孤独さの気持ちを込めた曲
鶴田:祖父とは、近くに住んでいた頃でも、あまり深く話し合ったことが無いなと、思い返してみて気付きました。20年以上ひとり暮らしをしていて、最後の最後まで一人だったので、もうちょっと何かしてあげられたんじゃないかと思っています。その時は、弱ってしまったおじいちゃんを目の前にすると見てられなくて、最後のお別れさえも言うこともできなかった。その後悔や、寂しい気持ち、いつどうなるか分からない虚無感、そういった気持ちを作品にしたい、残したいと思っていました。
でもその出来事があってから、なかなか曲が作れなくってしまったんです。作れてもワンフレーズで。
レコーディングサポートが新曲を作るきっかけに
そんなときにいただいた機会だったので、絶対新曲作りたいと思ったんです。今まで前向きな歌詞が多かったんですけど、悲しい思い出を持っている人に寄り添えたらと思って作りました。
誰かを失った時の、孤独を感じる寂しさだったり、色んな後悔の気持ち、日々生きていると、いつどうなるかわからないし" 終わり " が必ずある。
だからこそ、後悔しないように、自分の大切な人と一緒に過ごせる時を大事に、その人とちゃんと連絡とかも取り合っててほしいという願いだったり、人と話すことの大事さを電話をテーマに、この曲を通して伝えられたら...と思って書きました。
内容的にはとても寂しいし、どうにもならない歌詞ですが、私自身、悲しいことが起きた時に触れたアート(本、映画)が、寂しくて悲しくて、どうにもならない結果の内容であっても、不思議と、落ち着いたことがあって。
芸術ってそういう力があるなと感じて、音楽にもそんな作品があっても良いんじゃないかと思い、誰かに寄り添えるような曲でありたいなという願いを込めています。そういう書き方も今回が初めてでした。
ータイトル「Telephone」はそういうところからだったんですね。
祖父との連絡手段が電話だったので。歌詞の内容も、あえて「テレフォンナンバー」という言葉も入れています。最初そんな言葉、古くてやばいんじゃないかと思ったんです(苦笑)だけど、どの世代にもわかる言葉ですし、使わなくても、認識してもらえると思ってこの言葉を使うことにしました。
これから活動したいことは?
鶴田:デジタル配信です。やっと叶います!LINE MUSICで初配信。一曲目ですごく良い環境、サポートをしていただいたので継続的に配信していきたいです。ミュージックビデオも作っていきたいですね。
初期衝動を忘れずに
ここまで、鶴田さんの想いを聞いてきましたが、べーまなさん、どういうお気持ちですか?鶴田さんに期待していることはありますか?
べーまな:もともと自分の中にある像、なぜ音楽としているのか、その「なぜ」にちゃんと沿って、初期衝動のようなモチベーションを持ち続けながら音楽活動をしてくれると嬉しいです。そうやって音楽と向き合っていく人生を歩んでいってほしいですし、その積み重ねで結果的に、多くの人に自分の音楽が届くと最高ですよね。
芸術とか音楽は死んでから人気が出たりする人もいて難しいけど、積み重ねた表現は後世にも続いていくと思うし、ぶれると負けだと思うのでそこを貫いてほしい。
鶴田奈々の"ぶれないもの"
鶴田:自分がぶれていると長くは続かないとこれまでも感じてきたので、何か作り始めるときの自分の中の、最初のアイデア・イメージを大事にしていきたいです。その根っこの部分が揺らいだら、芯もブレるどころか、通らなくなってしまうし、そうなると、いつまでも完成できないので、途中で迷いが出てきてしまっても、一番最初にひらめいたイメージを大事にしなければと強く思っています。
以上、鶴田奈々さんのインタビューでした。
一度はお芝居にも力を入れていた時期もありましたが「やっぱり音楽がないとダメだ」と役者を離れ音楽に専念することを決めた鶴田ちゃんの「歌いたいし踊りたいし、作りたいんだ」という信念とも思える強い熱心が沸々と伝わるインタビューでした。
(あとね、LINE MUSICスタッフへの気遣いや、音楽活動への姿勢もインタビューでの言葉ひとつにしても、謙虚なところが節々に出ていて、人間性も素晴らしかった…)
鶴田ちゃんにとって初めてのデジタル配信シングル。
そして昨年初開催した「Artist Lounge」から始まり、LINE MUSICのインディーズプロジェクトとして初めて世に送り出すシングル。
本日よりLINE MUSICにて先行配信する「Telephone」、ぜひこちらからお聴きください!(無料ユーザーの方でもフル再生できますのでLINE MUSICアプリをダウンロードしてくださいね)
画像をタップすると楽曲リンクに飛ぶよ✆
ボーカルの重ねがたくさんあって、厚みがある楽曲に仕上がっています。
声を楽器のようにして使うのが好きと話す鶴田さんの声遊びや、間の使い方にも大注目です。
楽曲はこちらから👇
インディーズアーティストさんと一緒に楽曲制作ができるのは、サービス側にとっても嬉しいものです。
LINE MUSICでは今後もインディーズアーティストのセルフプロデュースの新しいチャレンジを後押しすべく、今年も準備を進めています。
インディーズアーティストさんの熱い想いをぶつけてください!多くのインディーズアーティストさんにお会いできる日を待っています😉