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パソコンを使わないでプログラミング! フローチャート入門①

本記事は2021年07月23日にLINE entry公式ブログにて掲載されたものを再掲載した記事です。

プログラミングはパソコンやタブレット、スマホなどでしかできないと思っていませんか? 今回は「フローチャート」とよばれるパソコンを使わずに紙とペン(筆記用具)を使ったプログラミングを紹介していきます。もちろん、パソコンを使ったプログラミングにも活かせることがたくさんあるので安心してくださいね。

紙とペンでプログラミング?

プログラミングとは人がコンピューターにやりたいことを伝えるための方法です。しかし、プログラミング言語とよばれる特別なルール(文法)のある言葉を使って伝える必要があるため、わたしたち人間にはちょっとわかりにくいのもたしかです。そこで、やりたいことの手順を図で表わすフローチャートについて学ぶことにしましょう。

コンピューターに何かやりたいことを伝えるためには、まずやり方をコンピューターが実行できる細かな手順に分ける必要があります。そして手順のひとつひとつを四角でかこみ、実行する順番を矢印でつないで書いた図がフローチャートです。
今回は、例としてコンピューターの代わりにだれかほかの人にやりたいことを伝えるためのフローチャートを考えてみましょう。何かを相手に伝えるのは国語の授業や、ふだんの生活をしているときにもやっていることですね。

たとえば、カレーを作ってもらいたいとしましょう。あるいは手紙の書き方、でもいいかもしれません。

フローチャートは基本的に上から下に進みます。四角の中には手順をふだん使っている言葉で書きます。四角どうしは矢印で結びます。また、始まりと終わりがわかりやすいように、楕円を使って書いておきましょう。これを読んだ人は、上から順番に四角の中のことをすればいいということがわかりますね。

フローチャートを書いてみよう

それでは例を参考にフローチャートを書いてみましょう! 保護者の方もぜひいっしょにやってみてください。家事や料理をするときの手順、折り紙の折り方など決まったことをするものが書きやすいテーマです。フローチャートを書くときのコツは、ひとつの四角の中には上の例のように「~する」とひとつの動きを書くことです。

また上記の例の手順はもっと細かく分けてもかまいません。たとえば「肉と野菜を切る」を「肉を切る」と「野菜を切る」に分けたり、「肉を切る」を「肉をまな板に乗せる」→「包丁を持つ」→「肉をひと口の大きさに切る」と分けるなど。

フローチャートを書き終わったら保護者の方と見せあったり、友達に読んでもらったりして手順を説明できているかかくにんしてもらいましょう。もし読んだ人全員がまちがえることなく理解できれば、とても良いフローチャートができていますよ!

やりたいことを伝えられたということは、大きな意味でプログラミングができているのと同じことです。実際にコンピューターにやってもらうためには、フローチャートをコンピューターにわかる言葉(つまりプログラミング言語)にするだけです。
「カレーの作り方」をフローチャートのとおりにLINE entryでプログラミングすると下の図のようになります。

※使用しているブロックは「関数」を使ったブロックのため自分で作成する必要があります

フローチャートとプログラミングはとてもよく似ているのでフローチャートを学ぶことで、実はパソコンでのプログラミングもうまくなれるんです!

フローチャートは、ふだん頭の中で自然にやっていることを紙に書いただけで特別むずかしいことではありません。しかしやってもらいたいことを読んだ人全員がわかるように説明することはとてもむずかしいことですね。そんなときは順番を変えたり、ひとつの動きをさらに分けて、細かく説明した方がわかりやすくなることもあるかもしれません。ぜひいろいろな「やりたいこと」、「やってもらいたいこと」をフローチャートで書いてみてくださいね。

今回はここまで。
次回は、よりコンピューターらしい作業である「くり返し」や「条件分岐」をフローチャートで表わす方法を紹介します。

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