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どんなときに使う? あまりのある計算でプログラミング! 前編

本記事は2021年12月27日にLINE entry公式ブログにて掲載されたものを再掲載した記事です。

小学校で割り算について勉強したときに「あまり」のことを習いますよね。プログラミングでも割り算のあまりを計算することができます。これを難しい言葉で「余剰(よじょう)計算」と言います。すこし異なるのは割り算の答えを求めるのではなく、あまりの数だけを求めるという点です。あまりを求めるブロックは「計算」カテゴリーの「10 / 10の商」ブロックの▼をクリックしメニューから「あまり」を選ぶことで使用できます。

それでは下の形にプログラミングして、ブラウンが何と言うかたしかめてください。

ブラウンが1と言ったら成功です。
自分で「5 ÷ 2」を計算してみると「2あまり1」となることがわかりますね。「10 / 10のあまり」ブロックはこのように商ではなく、あまりの数値を求めてくれるブロックなのです。おそらくあまりのある割り算は習ったことがあるものの、あまりをどのように使うのか想像しにくいのではないでしょうか? そこで今回はあまりを使ったプログラムの例を紹介していきます!

ぐう数とき数を見分ける

みなさんは学校でぐう数とき数を見分ける方法を2で割り切れる数か、割り切れない数かと習ったと思います。2で割ったときにあまりのない数がぐう数、あまりが1になる数がき数ということです。
これを式で表すと……
偶数は「数値 / 2のあまり = 0」
奇数は「数値 / 2のあまり = 1」となるわけです。
この式を利用して入力した数値をぐう数かき数を見分けるプログラムを作ります。

ぐう数き数判定プログラムを作ろう!

まず入力した数値がぐう数のときの条件式をプログラミングします。もし入力した数値を2で割ってあまりが0なら「ぐう数です」とブラウンが言うプログラムを作ればいいですね。 下のようにブロックを組み合わせてください。

入力した数値が「答え」に入るので、「答え」を2で割ったときのあまりが0なら「ぐう数です」とブラウンが言うプログラムの完成です。実行して数値を入力してみてください。ぐう数の場合は「ぐう数です」と言い、き数の場合はまだ何も起こりません。 それでは同じようにき数を入力したときに「き数です」というプログラムを作ってみましょう。作ることができたら下の図で合っているかを確認してください。

これでどんな数値(整数)を入れてもぐう数とき数を判別することができるプログラムの完成です!

プログラムをアレンジしてみよう!
何の数値を判定したかわかりやすいように、ブラウンが「”入力した数値”はぐう数です(き数です)」と、入力した数値と判定結果をつなげて1つのセリフを言うようにプログラムをアレンジしてみます。

もちろん入力した数値は毎回変わるので、下の図のような「10は…」とか「11は…」とか数をセリフの中に書くプログラムではダメですよ。

このようなときは毎回変わる数値の部分と変わらない部分と分けてプログラムを作る必要があるため、下のようにブロックを組み合わせます。

実行して下のように「”入力した数値”はぐう数です(き数です)」とブラウンが言ってくれれば成功です。

今回はここまで。
あまりの計算を利用することでぐう数とき数を判別するプログラムを作ることができました。このようにぐう数とき数の特徴を2で割り切れるか割り切れないかと考え、プログラムにすることでどんな数値でもコンピューターに計算させて判別することができるようになるんです。それでは3で割ったら…? 4で割ったら…? いったい何を判別できるんでしょうか? 後編は2以外の数値で割ったときのあまりを利用したプログラムを紹介します。お楽しみに!

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