見過ごされる 豊かさ
こんにちは。Lindenです。
豊かさ。
誰にとっても永遠のテーマだと思います。
豊かさを求めてない人なんていないですし。
スピ界隈では、豊かさを手にするためには『すでにある豊かさに目を向け、感謝することが大事』とよく言われますね。
表現は違えど、大抵誰でも似たようなことを言ってます。
けれど、私たちはすでに手にしている豊かさにはすぐに慣れてしまいますよね。
存在していて当然と思うし、簡単に手に入ったものほど、価値をおかなくなるのも早い。
私を含め、多くの人が望む豊かさを手にしきれていないのは、これが大きなポイントの一つだと思います。
例えば。
今日、フジロックが開催され、YouTubeでライブ配信されていました。
2年ぶりにこの状況の中で開催されるという感慨深さはあったものの、ここ数年は大型音楽イベントがライブ配信されるのは珍しくないので、私も特別何かを感じることもなく「配信されてるんだ、じゃ見てみようかな」くらいの軽いテンションで見始めました。
無料ということもあってBGM的な感じで、集中して視聴するわけでもなく、ちょっとした事務作業をしながら聴いていました。
しばらくしてふと思ったんですよね。
「あれ? 今、私、ものすごい豊かさを享受してるのでは???」
この真夏に涼しい家にいながらにして、リアルタイムでライブを見れる。
世間が騒がしい中、安全な家の中で、ライブを見れる。
YouTube配信を映し出すウチのテレビはそんなにスペックのいいものではないけれど、そこそこの大画面、そこそこ高画質で、そこそこの音質。
私には十分。
これを豊かさと言わずに、なんというのか?
無料だからと価値を軽んじて聞き流すなんて、ありえん!!
ハッとして、画面から流れ出る映像と音楽を喜んで受け取り、じっくり味わうことにしました。
DYGL、よかった。
音響トラブルは残念だったけど、いつもと違うギター3本編成で見れたのは貴重。
くるりなんてもう最高。
「潮風のアリア」よかった。ライブになると熱量が全然違う。
「奇跡」は圧巻。身体中が震えた。
今しか味わえない、とても贅沢な時間でした。
他の次元での音楽、他の惑星での音楽というものがどんなものか、今の私にはわかりません。
でも間違いなく、楽器を使って奏で、肉体を使って歌い上げる、この3次元の音楽は素晴らしい。
音楽を生み出し、奏でる人間は素晴らしい。
その素晴らしさを、心を震わせながら身体中で味わえるなんて、地球での醍醐味、豊かさ以外の何者でもありません。
今は豊かさが有り余る時代。
多くの豊かさを見過ごしているのだと思います。
そばにある豊かさを、喜んで受け取って存分に味わう。
その感覚を持ち続けていたい、そう願います。
その感覚を持ち続けることこそが、豊かさそのものなのですから。