感動的な試合 〜 U-13デビュー戦
5月11日(土)
「U-13デビュー戦」
(等々力第1サッカー場)
「LINDA SMILES U-13 vs 川崎フロンターレSSガールズ U-13」
これまで上の学年の試合に呼ばれて出場したり、上の学年と一緒に練習試合をしたりという機会はありましたが、U-13だけでの試合はこの日が初。
なので「U-13デビュー戦」と勝手に銘打って臨みました。2名欠席がいたのでそれだけが残念でしたが、、また次回ですね。
川崎フロンターレさんから打診をもらって実現したこの試合。
しかもよくある練習試合のように「時間内で何本もやりましょう」というものではなく、お互い真剣勝負のワンマッチのみ。
完全に公式戦のような雰囲気でした。
ダラダラやるよりもこのほうが絶対に成長します。真剣勝負の中で選手はより成長していくもの。
この設定で試合を組んでくれたフロンターレさんには本当に感謝です。
とにかく明るく、元気に、雰囲気よく。
得点したらみんなで喜ぼう。失点したとしても、シュンとならずに前を向いてやり続けよう
そして
「真剣勝負を楽しんで、一生の思い出に残るような試合をしよう」
そんなことも、選手たちには伝えていました。
アップから笑顔を出させて気分よく雰囲気よく試合に臨ませてあげたい。
こちらの想いはそれだけでした。
「目の前の相手との勝負に負けるな。まずはそこ」
そう言って送り出した試合。さっきまでの破竹の笑顔は一旦しまい、いきなりスイッチが見事に入ってフロンターレの猛者たち相手にバッチバチにバトルを繰り広げる姿が。
勇気を出すこと。一歩前に出ること。相手の邪魔をし続けること。
これずっとやり続けるんだもん。だからこっちもベンチにゆったり座って傍観なんてできない。
「一緒に戦おう」と思わずにはいられない熱と表情を彼女たちがずっと見せてくれていたので、僕もそれに乗っかってピッチ際で声をかけ続けました。
前向きな言葉と勇気を称えること、そして些細なポジション修正。かけた言葉はそれくらいだけれど、ずっと手を叩きながら選手たちを鼓舞していたので試合終わってしばらくは手がジンジンしていたほど。
応援に来ていただいた方々ならばわかってもらえるとは思いますが、あわや失点、という場面でも最後まで喰らいつき体を寄せて決定的なシュートを打たせない、打たれたとしてもミスを誘うまでに体を寄せる。
そしてボールを奪って時折り反撃カウンターを試みる。そんな展開が続きました。
勇気を出してGKを名乗り出てくれた利乙も、本当によく頑張っていてその姿にも前半から早くも感動。
そして彼女だけでなくピッチ上の全員が、フロンターレの猛攻に耐えながらも決して場面を捨てず勇気も捨てず、本当にさっきまでの笑顔どこ言ったんだよってばかりのガチ真剣勝負に没頭していてくれたんです。
まだ前半なのに、僕はもうベンチで泣きそうになってました(泣いてた)
証人はベンチに何人もw
前半なんとか失点ゼロで行ければ、、と思っていたのですが最後の最後に失点。
しかし上々の出来。選手たちは疲労困憊でベンチに帰ってきたけれど、こちらは選手たちを称えることしか言えなかったです。
「LINDA史上で一番いい試合をしてるぞ」
「みんなのような姿が人の胸を打つし、ファンを増やすんだよ」と
自分の語彙力の無さにはガッカリしますが、あれ以外の言葉を発することは僕にはできなかったです。
後半
さすがに前半からの疲れが見えて選手間の距離が開きはじめ、それを見逃さずにフロンターレが突いてくるという展開となり失点を重ねてしまいましたが、前半から見せていた勇気や戦う姿勢、一歩前でというところは誰も怠らず、ゴールに迫ることも最後まで諦めずに見せてくれていました。
試合に敗れて帰ってくる選手たちの姿は疲労と悔しさで溢れていたけれど、現時点では、精一杯やった結果。
強豪エリート相手にあそこまで勇敢にそして爽快に戦い続けてくれた彼女たちを心から誇りに思います。
みんな本当によくやったぞ。
「悔しいけれど楽しかった」と何人もが言っていました。
その悔しさこそが次へのバネになるし、もう走れないほどに疲労困憊だっただろうけれど真剣勝負を演じた中で感じたその楽しさこそが、サッカーの本当の楽しさなんですよね。
昨年度から始まったこのクラブですが、学年単独で試合をしたのは、実はこの子たちが初めて。
やっぱり学年の一体感ってありますよね。この日の1試合を皆で共に戦ったというだけでも、今後彼女たちの一体感は相当に増していく気がします。
こんな表情をなくさせないように、もっともっとクラブを良くしていかなければという覚悟がより深まりました。
もちろん彼女たちだけでなくクラブの選手全員を、守っていかなきゃいけないし幸せにしていかなきゃならない。本気でそう思ってます。
みんなお疲れさまでした!次はフロンターレに必ず勝つぞ。