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【今週のリンダ(イベントレポート)】香港加油!香港デモをテーマに日香台中が交流
どうもこんにちは、LINDA HOSTEL 106 とみーです。
初めましての方はLINDA HOSTEL 106のHPをぜひご覧ください
リンクを開いていいただきありがとうございます。
今回の香港デモ交流会イベントは、LINDA HOSTEL 106において節目のイベントを除いた、通常のイベントでは過去最高の参加者数40人を叩き出しましたね。
完全に定員超えでしたが、より多くの方とこの時間を共有したいと思い、この人数で決行しました。
どんな人が来たか?
40人中半分強は日本人で、台湾と香港で15,6人くらい、中国の方が1人、モンゴルの方が1人で世代は本当にバラバラで、学生から、社会人20代〜60代の方まで、多様な人たちが集まりました。
Twitterを見てきてくれたり、友達つながりできてくれたり、大半が初めてLINDAに来てくれた人でした。
SNSでイベント告知も兼ねて投稿したところすごい勢いで拡散され、参加したいけど、仕事でいけない、大阪は遠いから行けないから、レポート書いてほしいという声があったので、今回はそんな人たちのためにも、どんな目的で、どんな様子でイベントが行われていったかを書いていこうと思います。
もしこの記事を読んで少しでも香港のためにアクションを起こしてもいいという方、"最後に"の部分に記載してある署名活動にご協力いただけたら幸いです。
イベントの経緯
このイベントは、これまた素敵な出会いとつながりで始まりました。
僕自身いろんな国を旅したり、留学したりした中でたくさんの国の友人がいます。
その中で香港の友人も大切で、今回のことですごく心配で気がかりでした。
日本にいる自分は、ビジネスもしているし、インターネットから情報を収集することしかできず、知識が増えていっても、実際に直接サポートできる手段がなく、香港の悲しいニュースを見るたびに歯がゆかったです。
何かできないかなと思っていたところ、偶然そのタイミングで、一本のメールが届きました。
その送り主はYuenさんという香港の方で彼女から1ヶ月くらいあなたのホステルのお手伝いをさせてほしい、という依頼でした。
僕はすかさず、申出を受け入れる旨と共に、香港のことについて聞き、せっかくなら一緒に香港のことについてイベントをしませんか?と逆申出をしました。
Yuenさんも、願ったり叶ったりだったようで、そのままメールのやり取りだけでイベントも一緒にすることが決まりました。
実に早い!!笑
そうして、LINDAで手伝いながら、イベント企画を一緒に進め、彼女の友人も加わり、仲間が増えていったのです。
実にLINDAらしく、ユニークなイベントの進め方だと自画自賛しておきます。
さて、やっとイベントの当日ですが、あんなに意気込んでいたYuenさんも40人という参加者に前日は少し緊張の様子でした。
イベントはこのように進んでいきます。
イベントの流れ
イベントの流れをザッと書き出すと
アイスブレイクとしての自己紹介
↓
LINDAの紹介と諸注意事項
↓
香港風料理をグループごとに試食
↓
香港人によるプレゼンテーション
↓
香港式フレンチトーストをグループごとに試食
↓
グループディスカッション×4セッション
↓
最後のあいさつと写真撮影
↓
フリータイム
イベントは19:00から受付が開始されます!
時間になると、参加者がぞろぞろと入って、あらかじめ決められたお席に案内します。
なんせ40人の参加者なので、受付が混んでしまい、あっぷあっぷでご迷惑をおかけしました。。。
日本人、香港人、台湾人、中国人と、様々なバックグランドの参加者が来られるので、均等に別れるように席の配置を考えました。
みなさん同じテーブルの人と自己紹介をし、来た目的を話しながらアイスブレイク
企画者である私、水口からLINDAの紹介とともに趣旨説明が始まります。
“
政治的なトピックを扱うので、今回は目的を明確にし、共有します!!
このイベントの目的は2つ
・香港の現状についてできる限り理解、関心を寄せていただくこと
・香港と日本を含めた異文化間の繋がりをよりよくし、相互理解を深める
”
そして、不要なトラブルを避けたいので禁止事項と意識してほしいことも共有しました。
●意識してほしいこと
①建設的なコミュニケーションをする
②できるだけ事実を見て物事を判断する
③わからないことは素直に質問する
●禁止事項
①人と違う意見を持つのはいいが、
他人の意見を真っ向から否定しない
②他の人に対して罵倒するような言動や行動はしない
③知識や情報をひけらかすように伝えること
ちょっとやり過ぎかもしれませんねww
禁止事項を共有した時はちょっと笑いが起きましたが、場を運営するにおいて、場のルールを決める重要性は承知しているので、こちらは共有しておきたかったのです。
その後、他のオーガナイザーの自己紹介をし、みなさんお腹が空いてる時間なので、プレゼンの前に香港スタイルのご飯をみなさんに食べてきただきました。
食べ物は、
炒麵 チョウミン
写真を撮るのを忘れていました。。。
画像引用元 : https://images.app.goo.gl/HbQMoXwoXnPVmcKLA
炸燒賣 ジャーシュウマイ
画像引用元 : https://images.app.goo.gl/soADxd8LKWqFK7v37
西多士 サイトーシー (香港式フレンチトースト)
こちらは撮れた!
どれも香港のローカルフードで、プレゼンターでもあるYuenさんがほとんど主導して作ってくれました笑
やっぱり食って素晴らしいですよね。一緒にご飯を囲って食べるのは、何よりのアイスブレイクだと改めて感じました。
お腹が満たされ、これで会場はすごくいい雰囲気であったまってきたタイミングで、香港人によるプレゼンテーション。
彼らはイベントが始まるまで、何度も何度もリハーサルを繰り返し、みんなに伝わるように練習していました。
前日から緊張していたYuenさんは、伝えたいことをしっかりと伝えたいという思いから、参加者として多かった台湾人も香港人も理解できる北京語を話し、もう1人のプレゼンターでもあるEdmondさんがそれを自分の解釈を含めて日本語訳するという進め方で始めました。
15分ほどを予定していたプレゼンテーションは、
この香港デモの最初の論点である”一国二制度”の説明から始まりました。
デモのきっかけである逃亡犯条例の改正案の説明から、なぜ香港人はデモをするのか?の説明に入ります。
その後、デモ隊と警察の衝突の話に入っていき、
警察の暴力がどれだけ酷いかというのが伝わる動画を見てもらいました。
この動画の再生中、何人かは見てられないのか、顔を伏せていました。
少し張り詰めた雰囲気になりましたが、この動画を流すことはプレゼンターの2人はどういう心境だったのか、気になるところです。
そして話は、日本でいう国会に当たる、香港の立法会の制度に対する矛盾の指摘に入っていきました。
現在の香港が、民主的な選挙があるように見えて、実はそうではないということを指摘しています。
会場が狭いので、後ろの人は立見になり、プレゼンが終わるまで、会場にいる全員がスクリーン一点に注目していました。
中には熱心にメモを取る人もいて、みなさん、香港で起きている現状を理解しようと努めていました。
日本語と中国語が交互で飛び交い、プレゼンテーションはみなさんにとって印象深い時間になったんじゃないかと思います。
プレゼンが終わると、デザートの香港式のフレンチトーストが来て、少し休憩。
その後、もう1つのメイン、グループディスカッション!
合計6グループあり、1グループ7人くらいで、ディスカッショントピックについて話します。
ディスカッショントピックは以下の通り、
各グループにはグループリーダーとして1人が入り、ディスカッショントピックを掘り下げ、みんなの意見を引き出す役割です。
後半のトピックは中々結論が出なさそうですが、例として共有しました。
やはりこれが一番濃厚な時間でした。
10分交代で、ディスカッションリーダーが変わっていくのですが、もちろん分かってはいましたが10分で全てを話しきれなんてしません。
めちゃくちゃ盛り上がっている中、交代の合図であるチリンチリンを鳴らすのを何回渋ったことか笑
自分もグループリーダーとして会話に混ざりましたが、すごく嬉しかったのが、みなさん、香港で起きていることにすごく詳しくて、自分の意見も含めて発言している方が多かったこと。
香港の方はもちろんのことですが、日本人の方もしっかりとディスカッションに主体的で、リーダーはいらないな、と思うくらいでした。
こうして最後のセッションが終わり、せっかくいろんな気づきを得れたと思うので、各グループ代表で1人づつ全体に感想、共有をシェアしてもらいました。
参加者の声
香港の人たちから直接生の意見を聞けた。自分と同じ若い世代の人たちが民主化のために活動していることに深く感じるものがあります。
日本人や他の国の方できるだけ多くの人に香港のことを知ってほしい。
日本語中国語広東語が飛び交いながら面白い議論ができました。今回の問題は人権問題以前に経済の問題がベースとしてあるんだなという結論になりました。いろんな情報をしっかりとキャッチして、自分の中でもっと解釈を深めていきたいと思いました。
日本の人が香港のことをいっぱい知ってくれていて、さらに香港の現状のことをもっと知りたいと言ってくれて、すごく嬉しかった。(香港人)
日本の若者の投票率が20%未満という政治に対する無関心が問題意識に感じていて、香港とか台湾のことについて、もっと関心を持つことで、自分たちが何ができるのか考えるいい機会になった。
一人一人すごく熱心に話してくれ、場はうなづいたり、改めて今日の気づいたことを再確認したような反応で、場が締まったところで、写真撮影。
オーガナイザーも入れると45人くらい、写真に収まりきれるか心配でしたが、みんな協力してくれたのですごくいい写真が撮れました。
最後のあいさつとして、僕含め4人のオーガナイザーが前で話しました。
オーガナイザーのコメント
Yuen🇭🇰
皆さんの話を聞いて、おそらく一人一人は違う感想があると思いますが、皆さんに一番分かっていただきたいのは、当たり前にあったものが失った時、その大切さに気づくのは、その失った時では遅いです。自分が今持っている自由、権利をちゃんと大切にしてほしいです。これからも私たち香港人は諦めません。光復香港、時代革命
Edmond🇭🇰
香港人ですが、実は今まで香港のことに対してしっかりと整理することはなかったですが、このイベントを通して皆さんの意見も聞きながら自分自身もすごく勉強になりました。今後ともこの活動は続けていきたいです。
Jin🇹🇼
日本の方は、香港デモのこととかあまり、関心が少ないんじゃないかなと思ったのですが、今日来ていただいた日本や台湾のみなさんから香港に対するいろんな意見や想いを聞いて、 嬉しいと思ったのと、関心を持ってこのイベントに参加してくれたので、今後とも一緒にこのことについて関心を持ち続けていきましょう!香港加油!!
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慣れない運営でイベントの時間が押してしまい、ご迷惑をおかけしましたが、皆さんまだまだ話し足りないのか、イベントが終わってもその後もBARの営業時間23時まで、残られ、連絡先を交換したり、LINDAらしくすごくあったかい雰囲気でイベントは最後の最後まで続きました。
いつもLINDAのイベントで起こる現象なのですが、僕たちが参加された方を毎回玄関までお見送りするのですが、仲良くなった参加者の方が先に帰られる参加者を僕たちと一緒にお見送りして、運営も参加者もすごい一体感が出るのです。
この瞬間は毎回しびれます。
最後に
結論は参加者各々の中にあると思います。
今回このイベントに対してたくさんの感想をいただきました。
これからもっと香港のことを知ろう。
改めて歴史を勉強する必要がある。
香港に実際に行ってみる
日本の政治に関する興味関心が少ないからここを解決する必要がある。
もっと世界に香港のことを知ってもらう必要がある。
感想を聞いていて、共通した結論というのはないと感じます。香港デモ自体の今後の行方は香港の人たちも、僕たちも計り知れないのです。
しかし、香港に関心を寄せ続けることで、何かと何かが繋がり、その繋がりが間接的に今後の香港の行く末を少しでもポジティブにすることは信じることができます。
そして何より、違うバックグラウンドですが、同じ想いを持った人たちが、同じ空間で、コミュニケーションをし合い、繋がりを通じて、お互いを理解し合う。
このイベントはここに意義があると感じます。
最後には本当にみんなそれぞれ仲良くなり、またこの輪が広がっていくと思います。
ここまで読んでいただいたあなた、本当にありがとうございます。
直接感謝を伝えたいし、ぜひお話をしたいです。
この香港イベント、2回目をする話はすでに他のオーガナイザーと話しています。他のイベントも含めて、ぜひみなさまLINDAのイベント情報をチェックをお願いします!
イベント情報はFacebook, instagram, twitterでも発信しております。
もう1つお願いがあります。
ここまで読んで自分ができることなら、香港のために何かアクションを起こしたいと思われたなら、
ぜひこちらのリンクに飛んで、香港の情勢を少しでも一歩前に進めることができる署名をお願いしたいのです。
香港における政府当局による強権的な動きをけん制するため、日本版『香港人権・民主主義法案』の議論を開始することを日本の国会議員に求めます!
というもの。
民主主義の日本だからできることであり、しっかりと私たちの民意を反映しましょう。
政治を変えることができるのは私たちの意思と行動です。
しっかりとその権利を大切にしましょう。
最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。