【#にしぼし】「西荻窪三ツ星洋酒堂」最終回の感想〜終わりにしない関係性〜
こんにちは〜
50代なんちゃって腐女子&ヒューマンドラマ好きのリンダです。
いやぁ、、、最終回今観終わりました。
いやぁ〜〜〜、良かったです。
中山美穂さんもひっさしぶりに拝見して、演技、素晴らしいなと思いました。
てことで今金曜の早朝でして、これからお仕事。
ちょっと時間置いてからまた書きますー。
はい、今は夜でして、2回目の視聴終わりました。
ふぅ。。。
はい、ではネタバレしちゃうんですが、レビュー始めますね!
こちらに最終回の予告動画流しておきますー。
今回のゲストは中山美穂さん演じる才川というデザイナー。
前のマスターに文句言いにきたの!って駆け込んでくるところから物語が動き出します。
同時に、雨宮の過去から現在に至る「自分が何がしたいか分からない」悩みの歴史も、雨とともに映し出され。。。
私の胸がキュンときたシーンは、フラッシュバックで雨宮が、バーのカウンター越しに小林マスターから「何かお飲みになりますか?」と聞かれて、、、
「僕は、何が欲しいんでしょう? ......ちょっと、わかってなくて」
こう震えながら言ったとたんに、ポロっと涙がこぼれ落ちるんですよ、、、うわーごめん!
なんかこう、生きててすいません的な切なさがにじみ出ていて、思わずため息が出てきました。
何がしたいか分からない不自由さとの戦い
私思ったんですよ。
雨宮は裕福な家に育ってきたので、幼い頃から自分が特に何が欲しいと言わなくても、周りから与えられ続けてきたんだろうなと。
それで結局、周りがそれで幸せなら、と受け取り続けてきたんだろうなと。
なので自分からこれが欲しい!と言わないできた。
いやそんな願望さえ持たないできたというか。
これって人として幸せかというと、やっぱりある意味、不自由なんではないでしょうか?
夢とか希望とかって渇望の裏返しだったりしますから。
「満たされない」のを満たすために人は動きますよね。
でも、物質的には満たされてる雨宮の場合は、周囲が満たされるならそれでいいという生き方で、決して自分の人生を生きてるわけではなかった。
それをお兄さんに見破られてしまって、タクシーから降りたとたん、雨宮には行き場が無くなったんですね。。。
そんな生き方ではダメなのだと、初めて事実を突きつけられてしまった。
お世話になったマスターが亡くなった後の店で、「缶詰が無くなるまで続けませんか。ちょっと人生を休みませんか」と小林に提案したのも、どうしたらいいか分からない自分も一緒に整理したい気持ち、あったんだろうと思います。
そして最終回の今日も、いまだに夢は「まだ見つかってません」の答えなんです。
その雨宮を尻目に、中内は新しい店の下見に行ってしまうし、小林は執筆し始めたから店にはしばらく行かない、とメッセージしてくる。
1人取り残されてしまったかのような雨宮が、最後に残った缶詰を見つめている。
そう、タイムリミットが来ちゃったんですね。
これまでとの別れ、そして、これからとの始まり
さて、デザイナーの才川の、顔も見たことのない画家の父親が遺した絵が、なんとバーの壁に飾ってあったというくだり。
その絵の裏側に、フランス語で書いてあった言葉がまたカッコいいんですよね。
「知らない間に誰かは誰かの夢である」
才川を女手一つで育てた母が口癖のように言っていた「あなたの好きに生きなさい」は、彼女が母親にとっての夢だったのだと表しているのかなと思いました。
そしてその母も、この絵を描いた父にとっての夢だったんだろうとも。
さて、閉店間際になりました。
雨宮、中内、小林は並んで座ってワインを開けて、「もうこうやって飲むのも、最後なんだなー」となって、、、
これからどうするか決めかねてる雨宮に、小林がまたマスターの言葉を伝えるんですね「傷を隠すな」と。
「傷を隠すな。その傷が今のお前を作ってる。だから失敗を恐れるな」
いやー、このマスター、一体何者?? 「名言集」過ぎる(汗)
てことで、3人がいよいよお別れする場面になるんですよ。
店の外でバイバイして、小林と中内が別々の方向へ歩み去っていき......
すると、店の前に突っ立ったまま、雨宮が大声を出すんです。
あの!!!!!
びっくりして振り向く小林と中内。
この店一緒に続けませんか?
続けたいんです!この3人で!
......え?これもしかして雨宮君、自分の「何がしたい」が分かった?
すると中内が手を上げる「雨宮がやるなら、俺もやるよ」
小林も結局戻ってくる。
つまりこういうことなんですよね?
雨宮にとって小林と中内と一緒に店を続けることが夢だった。
そして小林と中内にとっては、雨宮が店をやりたいと言うことが夢だった。
互いの夢が叶って、雨宮が2人を抱き寄せるんです。
ガシって!
うわー、、、おめでとう😂🥂
よかったーーーー😭❤️
ということで三ツ星洋酒堂は閉店せず、そのまま営業を続けることになります。
最後のシーンでは、お客様の話を笑顔で聞いている雨宮、
小説の執筆(タイトルはもちろんアレですよ)してる小林、
料理を味見してる中内が映し出され、
なんと壁一面には、またあの山のような缶詰、缶詰、缶詰!!!
(啞然。。。買い足してるじゃん)
めでたしめでたし、
これ店まだあるんだし、
シーズン2の予兆?てぐらいハッピーエンドでした。
三ツ星がくれた優しい、でもしっかりとしたメッセージ
ドラマのレビューはこれでおしまいなんですが、
全体を通してどんなメッセージが私にあったかなと振り返ると、
「時間をかけて、自分の夢や思いを、熟成していこう」
かなと思いました。
皆んなそれぞれ事情があって、今はうまく行かないかもしれない。
今は苦しかったり悩んだりしてるかもしれない。
でもそれも長い人生のなかで必要だから起こっていて、
缶詰の中でゆっくりと美味しい味になっていく食材のように、
いつかフタが開いたときのために、焦らずにやっていこうよということ。
リンダもなんだかんだ言って50代後半。
こんなに年取っても、目標達成もせず、いや、目標さえ見失って何をやってんだと思うことしばしばあります。
でも何も実は無駄じゃないんだろうなと思うんです。
回り道したり、失敗して転んで、それでしょうがないって言いながら立ち直っていく時に、
きっと私、おいしい人間になれる。
そう信じていきたいなとこのドラマから勇気をもらえた気がします!
それでは今回はこれで〜。
また面白いドラマがあればレビューしちゃいますね。
お元気でー。
リンダ@実はあんなバーに1人で行って飲んだことないので挑戦したいなと思うがめっきり弱くなってノンアルで酔っぱらえる今日この頃