親子とか兄弟とか姉妹とか......友人でも恋人でもない「不思議な人たち」(映画の話)
こんにちは〜
秋になって映画館も普通に行ける気分になったので、
そろそろ足を運び始めましたリンダですー。
ちなみに数年前に暗闇恐怖症を発症し、
映画館に行けない時期がありました。
今もまだ症状ありです。
どうなるかというと、恐怖で体がこわばる、窒息しそうになる。
それで席を立ちたい、または叫びたくなるんですね。
映画より自分の方が、観ていたらよっぽど面白いかもしれない(と自虐)
なので一番入り口に近いところとか、すぐに逃げられるような通路の横に座座るようにしています。これ、学習した感じです。
さて、今日は「親子の対比が面白い」もの、テレビ1本、映画2本ご紹介します。
ただの感想とかシーン見て思ったことなので、全て私独自の視点だと思ってください。
それから、番組とか映画について詳しくは公式ページなどで見ていただくとして、こんな風に紹介するぐらいだから、リンダは好意的な立場でお話ししているとお伝えしておきますです。
最近観てしまった映画の主題は「家族」
2本の映画は2020年10月現在公開中の『朝が来る』そして『ミッドナイト・スワン』です。
それと前回ご紹介してますフィリピンのBLドラマ『GAMEBOYS』
こちらが映画2本の公式動画ですー。
まあこの3本の中で、私的にはGAMEBOYSの主人公Cairoと母親(父親も同じく)の対話が一番好きかもしれません。
詳しくはこちらの記事の一番下にあるエピソード1〜13.5までのリンクに入ってご視聴ください。
ドラマは13話あって、7話以降「家族」に関していろいろと考えることがあります。私はCairoが涙ながらに母親に自分がゲイであることを謝るシーンで、毎回激泣きしますね。
なぜならそのあとのママの返しがまた凄いのです。
これは実際ゲイの息子や娘をもたれた方だと賛否両論かもしれないですが、ママは自分の不手際を謝るわけですね。
つまり息子の気持ちをしっかり受け止めて、話を聞く努力をしてこなかったというわけです。
私は子供がいないため、全て想像の世界でしかないのですが、ずっと一緒にいた息子が実は自分が思っている感じではないと知る、とか、自分が期待した人生を歩んでくれない、とか、心理的にかなりキツイのではないかと察します。
分かっていても受け入れられないなど、あるんじゃないでしょうか?
でもこのママは反省しているんですね。CairoをCairoのままで受け入れなかったことを。
これはちょっとできないなーとか勝手に思いました。
母娘とか親子ってなんだろう?
次に『朝が来る』で一番印象に残っていること。
子供のできない夫婦にとって本当に一大決心でもある養子縁組制度というもの。この裏で、不本意ながら妊娠してしまって中絶も理由があってできなかった若い女性たちの状況でした。
自分の家族にはなじられたり責められたりして、全く受け入れてもらえず1人出産するために広島の小島にやってきた中学生。
中には家族に捨てられた女の子たちが、風俗で働きながらできてしまった子供を産むためにやってきたという。
その子たちが海や山に囲まれたとてもいい環境で「養子」になる子供をお腹の中で育てていくわけです。「安産で健康な子供を産んでね」と言われるわけ。
哀しいですよ。
親が離婚して、母親が再婚し弟が生まれたために居場所がなくなったという女性がいうセリフが胸に突き刺さりますね。
「養子縁組してもらえる子供が妬ましいというか、、、」
そうなんですよね。
彼女には手に入らない「温かい家庭」がお腹の子供にはできるわけです。自分が実の母親だとしても、それを自分は与えることができない、というか最初からそんな気もちがない。
私は思ったのです。
普通なら当たり前のようにもらえるはずの愛情を、もらえずにきている人間にとって、その当たり前こそが脅威なんだと。
自分とは異質すぎて、どうすればいいかわからない。
だから言われるがままに「みんながいい」とする方向へ流れるように生きるのでしょうか。普通がもうわからないから。
うわー、もう哀しいです。
最後に『ミッドナイトスワン』ですが、
主演の草彅剛(くさなぎつよし)さんがもう...よくわからない。凄すぎて。
フィクションなんだろうけどドキュメンタリー観た後みたいな、どうも体にまとわりついて抜けない感じで。
引きずるというか。
公式とか観たらお分かりになると思いますが、くさなぎさんはトランスジェンダーなんですね。そして、バレリーナ目指してる女の子の親代わりになってあげるんですよね。
では結局、彼女は母親になれたのか?
第三者としては分かりませんでした。
母親っていう枠組みにくくるのは小さい感じがして、女の子への影響力すごくてね。
リアルなところ、この『朝が来る』と『ミッドナイトスワン』の2本の映画、誰が幸せかとか不幸せとか全くわからないものでした。
正しいも悪いもないし。
さすが曖昧な国日本って感じで本当よかったです。
こういうと申し訳ないけどGAMEBOYSがお手本すぎて、やっぱりフィクションじゃないの?なんて(笑)
一番ハッピーエンドなのにもかかわらずですよ。
私ひねくれてるんですねー。。。
でも思ったのですよ、家族は不思議だなと。
自分の弟たちとかと会ったとき(両親は他界してますんで彼らだけが家族)不思議とウマが合うんですね。
空気感が一緒で、居心地がいいんですよ。
もちろんいろいろあったので、迷惑かけたりかけられたりで、許せたのか分からないですが、家族って他の人と違うんです、私には。
その空気感が感じられるなら、実際血縁ではなくても問題ないと思いますね。だからそれを感じられないような映画の中の登場人物たちは、めっちゃくちゃ孤独だと思います。
それでもです。
それでも渦中にいて「生きよう」とする人は生きる。
でもやっぱり「諦めます」の人は。。。
このように分かれるのは、どう違うんだろう?そうだなー。どうも違わないかもしれないな。たまたまこっち側なのか、あっち側なのかかなとか。
まあ今回の話にはオチがありませんし、映画評論としてもグチャグチャですが、私の結論は誰かの「家族」でいようと思いました。
弟たちをみんなが見捨てても、私だけはいつも家族でいるよと言い続けます。いつか一緒に住もうとなったら、ちゃんとそのための資金を用意していこうと思います。
決意表明したのはこの不思議な関係の人たちは、きっとどこかで一番私を必要としてくれる人たちだからと、うっすら身にしみたからです。
それではまた〜。
リンダ@最近は「チェリまほ」にもハマっていますー🎶