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【#にしぼし】「西荻窪三ツ星洋酒堂」第4話感想〜ズシっときた場面に乾杯〜


こんにちは〜

50代なんちゃって腐女子のリンダでーす。

いや、今回も「腐女子」はいいや!www

さて、前回3話までの感想を書きました。

こちらでかなり熱く語っておりますが、、、


今回の第4話(3月4日放送)もですね、なっかなか素晴らしかったんですよ。

こちらがその脚本家の方のようで、なんとこれが第1作目なの?!


すいません、まだ見ていない方は見てからの方がいいかも。

今回もネタバレありのレビューですので、お許しください!!!🙇‍♀️


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今回のお客となった男性(原田)のストーリー。

ざっくりいうと、芸歴14年で漫才コンビを組んでたが、相方が「普通に働きたい」と言い出しコンビは解散してしまう。

1年後にばったり出会ったら、その相方は有名な脚本家になっていて、自分は相変わらずバイトしながら売れないピン芸人というなんとも悲しい感じ。

意気消沈し、アルバイトの帰りにたまたま看板を見て、フラッと地下に降りたらそこは「三ツ星洋酒堂」という設定です。

それでは例によって、

リンダ's レビュー、let's go!


過去にしがみつくことの甘い悲しみ


今回のゲスト、ピン芸人の原田は、相方と別れた悲しみを抱え、相方が好きだった「つぶ貝とビール」を頼んでしみじみと過去を思い出して語ります。


「ビールは何にでも合うけど、つぶ貝はビールが一番、ビールを失ったらどうしたらいいんですかね?」

ここはなるほどー、比喩できたか!と唸りました。

分かる分かるってなるんですが、

オーナーの小林はズバッと切り込んできます。


ビールとつぶ貝は抱き合わせじゃないと。

それぞれの個性があるだろ、と。

意味深に「人は本来ひとりだよ」とも付け加えるんです。


こばやしぃ?何があったの、お前?

って思わされるセリフでした。


それで原田はくすぶった怒りをぶつけます。

世界でたった1人の相方だったんだ、と。

そう、他でもないあの相方がいたから、本当に漫才が楽しかったのだと。


確かに。

こんな風に思える友人・仲間がいたことの喜びは、失ってからこそ今になって分かる。

失った悲しみは、どれほどのものか。。。


私も生涯の友と言えた人と疎遠になってしまって。

たまに心の奥の方にある穴、ふさげなくて辛いときあります。

今できることは、甘い、幸せだった過去の一コマ一コマを思い出すしかないと言う物悲しさと共にいます。


売れるとは何か?売れないのは悪いのか?


とノスタルジーに浸ろうとしたら、小林がまた切り込んでくる!

「だから売れないんだよ」

ギョッとする原田。

小林はぼそっと続けます。

「やってるだけで満たされるなら客なんていらねえだろ」


うわ〜〜〜〜〜。そうでしたね、すいませんーmmmm


私の胸をぐさりと剣が突き刺します。言葉の剣が!


リンダも自己満足な世界に浸りやすい仕事をしていまして、、、

お客様のため、といいながら、実は自分に酔いしれてることがあります。

楽しいから、やりたいから、って仕事はお客がいらないんですよ。


「売れる」とは逆に、自分の満足より相手の満足が高くなればできるってことなのかな?


とすると、ここで疑問が湧くのです。

売れなきゃいけないのかって。


どうして気の合う仲間と楽しく芸事やって、それだけではダメなんだって。

人の人生、その人の幸せになることやるのが普通だし、

金銭絡まなくても満足ならダメなのか?


売れないからってだけで、なぜ人生全てに「ダメな人」の烙印押すんでしょう?

あまりに断片的、短絡的で悲しくなるよ。

小林の言葉にぐさりと切り込まれた傷口が塞がらなないまま、

わたしゃプンプンと怒り出しましたよ。


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前をむくきっかけは人からやってくる


ってここで中内登場〜〜〜。


この中内シェフって1人でなんか料理の試作とかやって、

頃合いを見て急に、サーって一品出してくるんだよね。

(いっちばん"おいしい"役ですな)


それにしても今回は秀逸。

つぶ貝の残り汁を使ってリゾット作っちゃったという流れで、

栄養たっぷりの汁をメイン料理に早変わりさせてしまった。


それで我らが顔面国宝、雨宮が言うのよ「第二の人生ですね!」と。


続けて中内もこりゃまた言うわけですよ!

「これを単なる残り汁とみるか、新たな可能性を考えるか」

いやもー、おっしゃる通りです!


つぶ貝は一度はビールとの関係は終わったけれど、

また新しい料理として生まれ変わることもできるんだよねと。


これねー。

1〜3話では雨宮たちは特に何か仕掛けてはいなかったんだけど、

4話は違ったね。


ちゃんと料理とカクテルで、原田にたんまりと「仕込んで」いく感じが、今回の筋書きでは小気味よかったな。

嫌味が全くなかった。


それで原田、おいしいを連発してリゾットを口にする。

そんときの指の震えね、、、涙出たわよ。。。


そして、彼、バーを出た後の表情がさっきと全く違ってるんだわ、、、

すごく生き生きして。

またしてもやられましたよ西荻窪三ツ星洋酒堂。


30代の苦しみ 50代の明るさ


ってことで、ここでこの4話の視聴後、

リンダが一番いいたかった感想でございます。

それは,,,,,,,

「30代って苦しいよね」

小林にしろ中内にしろ、雨宮も、今回の原田も。

全員30代。


なんとかなるところと、なんともならないところが混在してるのだ。

だから揺らぎが起こりやすい。


社会人になって10数年である意味経験は積んでる。

でも、まだ決まっていないところ、開発できるところも多いわけで。


小林も「いつか終わる」と言ってる。

今のこのバーの仕事は「人生のひと休み」として存在するんだけど、それもいつか終わりが来るってこと。

この場合の「終わり」は残念ながら本当の終わりではない。

それどころか、新しい人生を始めなくちゃならないってことになる。


ここにこのドラマの面白さがあるなと思った。

彼ら主人公たちはいわゆる「階段の踊り場」にいて(モラトリアム)

実は登ることも降りることもできるからこそ、迷い続けてる状態なのだ。


苦しみもがきながら、いずれは答えは出るんだろうが、出さなくちゃならないという焦りや不安も持ち続けての、一種の精神安定のためにこのバーがある。

本当の意味で「お客がいらない」のは彼ら3人かもしれない。


そしてそのコントラストとして登場してるのは、

古本屋のオーナーと花屋のオーナーという多分50代のカップル。

正反対の性格で20年来の腐れ縁で、だけどいつも隣同士カウンターに座ってイチャコラやってる。

この2人の明るさを見てよ!

私はどっちかというともうこの50代寄りなのだが、いろんなこと通り抜けて、自分という人間、商売を含めて確立してるわけだ。

すると、、、定休日に仕事してたりするのよ。

それが好きとか嫌いとかじゃなくて、それが人生だから。

この20年ぐらいの違いって如実に現れてたなー。

多分スポットライトが当たるのは30代チームなんだろう。

ドラマチックだからね。

でも、この50代チームこそが、結局のところ30代が目指すべき目標なんだな。


いずれ終わる。

でもそれは苦しみの終わりであって、嫌なことではないと思った。

だから30代よ、苦しみもがいて自分を見つめて欲しい。

きっとその先には傷だらけになった体で笑ってる自分がいるだろう。

古傷を全身に作りながらも、筋肉隆々になった50代は、

こんなにも明るく楽しく生きてるじゃないか!


大丈夫だよ。


とリンダは言いたくなりました。

今日は「にしぼし」のレビューと言いながらも、

過去の私にエールを送る気持ちになったので感想書いてみました。


ではまた次回〜!

リンダ@にしぼしが終わった後の楽しみがまだ見つからないので、筋トレでも再開しようか迷う今日この頃






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