愛用の洗濯乾燥機の延命 その10 修理する権利(Right to Repair)と修理利権という考え方 当たり前過ぎて意識しなくなっていること
作る側と、使う側の両方を知っているだけに複雑な気持ちを持っています。
毎日が日曜日となって電子/電気系や機械系いじりが趣味というのを徐々に発揮して人生を楽しんでいます。ですから修理する権利に少しずつ寄っていっている感じかなぁ(笑)
ネタバレですが、ポイントは契約、責任分界点。
そもそも修理する権利(Right to Repair)とは、まぁ駐在していたカリフォルニアなんかもそうですが、皆さん結構DIY楽しむんですよね。庭なんて序の口で家なんかも結構自分で手を入れちゃって… そんな文化の延長線上にあると感じています。
一応専門家の”修理する権利“の定義は…
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修理する権利(Right to Repair)とは?
田村 洸樹
主に電子機器や情報通信機器等の製品を、消費者が自分で修理する権利のことです。これは「企業が、スペアパーツや修理に必要な情報を、消費者に提供する責任」とも言い換えることができます。
出典
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と、こんな感じ。“主に電子機器や情報通信機器等の製品”というのも今どきですよね~。
修理する権利(Right to Repair)の至近の動きとしては、米国で法制化が進んでいるという段階。
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「修理する権利」広がるか 米国で法制化、Appleも動く
シティライツ法律事務所・弁護士 水野祐
故障した電子機器を誰でも修理できるようメーカーに対応を義務付ける「修理する権利」が、米国や欧州で認められ始めた。メーカー側が修理のハードルをあげることで新品への買い替えを促してきたという批判があり、米アップルも一部でiPhone(アイフォーン)用の修理部品やマニュアルの配布を始めた。
出典
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こういった動きの先にあるものは、IT機器の“DIY修理”という世界。
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アップル、グーグルなどメーカーがチューチューしてきた"修理利権"が消滅…格安「DIY修理」革命で起こること
浅井 秀樹
メーカーが“”を独占する時代は終焉へ――。スマホやPC、生活家電などが故障した時、保証期間が過ぎていれば、有料で修理するか買い替えるしかない。ジャーナリストの浅井秀樹さんは「欧米ではメーカー側に修理情報を公開させて、ユーザー自身で修理できるようにする動きが活発化している。日本にもその流れはやってくる」
出典
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相対的にローテクの世界で既に行われている”修理する権利“、私のやったドラム式洗濯機の修理や、
車のユーザー車検なんかもこれに近いかも…
社会人生活を殆どを賭した情報革命でハイテクの分野でも上述の修理が可能になったと勝手に自画自賛しています。
因みに私もHuawei製の docomo ドコモ d tab Compact d-02Hのリチウムイオン電池が膨れを起こし、リチウムイオンの次の世代のリチウムポリマー電池の互換品に自分で交換したりしています。
この互換品、工具まで付いていてこの値段。ホントに良い時代になったなぁ。何の問題もなく簡単に交換でき、普通に使えて居ます。その意味では
既に私個人としては修理する権利を確立
しているのだと思います。
良い時代。
一方で作る側に居た人間としては、危なっかしいと思う次第。修理利権は、利権というよりはお客様の安心安全快適の為にも手放したくないと素直に思います。端末も含めてサブスクとして管理してあげたいというのがマジで本音。実際事業者向けサービスとしての新規事業企画をした時は、そうしました。
子どもの頃(小学校低学年)から電子技術には慣れ親しんで、大学では理系を選び、半導体も作り、機器、アプリケーション、サービスまで
という私は稀有な経歴の持ち主。詰まり
私なら良いけど…という自惚(うぬぼ)れ…
電源系、特に電池系は火災に直結するので老婆心ながら大いに心配です。勿論電源回路にはしこたま保護回路を仕込むし、ソフトウェアでもガッツリ管理するのですが…
で作る側だった身としては、販売時の契約書と説明が極めて重要ということを思い出します。兎も角事故を起こさないことが最優先。
それでもお客様が用意した手順を外したり、改造したりされた場合に備えて責任分界点や免責事項の作り込みは、肝です。因みに、秀逸なサービサーの1つであるNTTドコモさんは凄い。過去のお客様対応等のノウハウの賜物と確信できる程、ある意味流石NTTドコモさん。其の辺はしっかりしています。契約書も説明書もこれでもかという位良く出来ています。
まぁ、ここまでに仕上げるまでにどれ程苦労されたか、想像に難くありません。私もある意味当事者でしたから(笑)
両方の立場がよく分かる私の気持ちは矛盾しているのですが、
Ambivalentって奴かなぁ
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